シンガポール英語集中講座のすすめ

世界一安全で教育水準の高いシンガポール。成長著しい東南アジアの中心として飛躍的な発展を続けるシンガポールに、ビジネスや観光だけでなくハイレベルな教育を目指して今世界中から多くの人々が集まっています。
シンガポールでの3年間の駐在中、インター校に通った中高生の子どもの英語力を現地の授業についていけるレベルにするために見つけた教育効果の高い語学学校を、帰国後、日本の中高生にも紹介したいと思い短期留学を企画しました。今年はこれまでとは異なるツアーです。英語の勉強は日本からでもできます。次回のツアーのご案内はこちらをご覧ください。

語学の基礎は10代までに


語学は10代までにどれだけ基礎を築くかが肝心です。

子犬が芸を覚えるのは生後半年まで。

人間が外国語を覚えるのは10代が最適です。

ですから、学生諸君  

ゲームやSNSばかりしていないで、その若い頭で単語をたくさん覚えて下さい。

英検やTOEFLを受けて下さい。語彙力、読解力、文法力、リスニング、スピーキング

どれも将来必要です。

英検の問題はシンガポールの試験と似ています。 英語の基礎力が試されます。

基礎がきちんとできていれば、20代以降、仕事の専門用語を加えて、語学力は伸びていきます。

大人になって、英語の基礎をを勉強しなおす頃には、時間も記憶力もありません。

英語でも日本語と同じレベルのことを話せるようになった時、あなたの人生は変わります。

友達が増えます。 いろんな考え方に出会えます。 就職上、有利になるでしょう。

お父さんやお母さんは「英語が話せなくても生きていける」というかもしれません。

実際にこれまではそうでした。

でも、これからはどうだと思います?

企業が海外で仕事のできるグローバル人材を求めていることに気がついているでしょうか。

アジアがすごい勢いで進歩していることに気がついていますか?

私は、学生の時にもっと英語を勉強しておけばよかった後悔する大人をたくさん見ています。

そうです、おとなになってからでは遅いです。教えていても、覚えないし、すぐに忘れます。

その点、学生諸君の脳は若い。私はオンラインで英語を教えていますが、中高生の記憶力の良さにはいつも感心させられます。5分で新しい単語を20も覚えるなんて、私達大人にはできません。

今のうちに、英語を勉強して下さい。


ご両親様方へ

子どもたちに、もっと外国語を学ばせて下さい。



海外留学をさせてあげて下さい。

英語を学ぶだけが目的ではありません。

日本では見られない多様な文化や食事を体験し、英語しか通じないお友達を作ることは、

その後、世界に出ていく動機になりますし、英語を学ぶ意義に気がつくいい機会になります。

英検1級に母子で合格しました!


英検1級の2次試験

あまりに難しい試験だったので、落ちたとばかり思っていたのですが、親子で合格。

英検1級の2次試験の難しさったらありません。

忘れないうちにリポートさせて下さい。

5つの質問から1つを1分間で選んで構成し、2分間で英語スピーチをするのですが、

質問を見た時点で頭は真っ白。どれも難しい。

私が選んだ質問

「生物多様性の減少は地球の危機につながるか?」

次男が選んだ質問は

「恒久的な世界平和は達成可能か?」

日本語でもスピーチが難しい内容を、構成を考えて話さなくてはいけないのです。


私は、農業の工業化や遺伝子組み換え作物などを言及し、

疫病が発生した場合の種の絶滅の危険性を話したのですが、

練習不足で時間感覚がなく(部屋に時計があると思っていたがなかった)、

結論を話したあとで、試験官から「まだ時間があります」と言われて、

慌てて2つ目の理由を話しだす始末。

その後、質問者から、

「TPPではLabelingを禁じていますが、それについて意見を」と言われて、

Labelingが、遺伝子組み換え作物の表記であることがわからず

「そのようなことがTPPで話されていることは知らないので答えられません。」

と言ったら、そこで質問者は顔をしかめ、辛い沈黙。

その後もTPPの話が続き、「アメリカからの農作物についてどう思うか」などなど、

英語というより、普段からもっと問題意識を持って新聞や雑誌を読まなくてはいけないと痛感。

次男もスピーチ中に黙りこんでしまったそう。

大体、新聞も読まないで、SNSばっかりやっているお馬鹿な高校1年生に

「恒久的平和」など語れるはずがない。

その日は、帰宅後、疲労感と失望感と敗北感に寝込みました。

翌日立ち直り、このままじゃ悔しいから、Newsweekを読むことにしました。

なので、今回の合格通知は意外な喜びで、ちょっと肩すかしでした。

このエネルギーを日本の学生の語学力を上げるために尽力します。 








シンガポール語学学校の授業の実際(英作文)


それでは、わかりやすいように、英語初心者のテキストを使ってご説明します。

私の三男が、小学校2年生後の春休みに2週間、初めてこの学校に通った時のテキストです。

この時は、英語初心者の日本人小学生(小2から小6)ばかりのクラスでした。

シンガポールの日本人小学校では英語の授業が毎日あるので、

この時の生徒の語学力は英検5級レベル(中1レベル)でした。

シンガポール小学1年生用の英作文のテキストを使いました。







中身は下の写真のように作文のテーマが並びます。

1 私のお父さん 2 私のお母さん 3 私の先生 4 私の親友 5 私のペット 6 私の趣味 

7 私の好きな食べ物 8 今まであった最も素敵な人 9 今まであった最も醜い人 

10 私の家族





 


3月19日 月曜日

テキスト1ページめ

タイトル 「私のお父さん」

お父さんについて、10文書きましょう。

その前に、お父さんの絵を書きましょう。

そこで三男が描いた絵です。






お腹には腹筋、腕中にコブのような筋肉がついた夫がバーベルをあげています。 

両端にはお札とコインの詰まった袋が!

(三男いわく、授業では、先生がYou can write many jokes と言ったそうです。 

どうりで、英作文の教室からはいつも笑い声がたくさん聞こえてくるわけです)

三男の初めての作文 (小学2年生です。スペルミス、文法ミスは仕方がないです)

My father name is Takayuki

I love my father beccause he is funny.

これ以上書けなかったのでしょう。 ✓マークは、日本で言う◯です。

きっと授業では先生が

”Oh!Your father has a lot of muscles ! (お父さんの腕、筋肉がいっぱい!)” と、

おどけたジェスチャーで色々と話してくれたと想像できます。

クラスは笑いの渦でしょう。

自分の言いたいことを正しい英語のシャワーを浴びながら学ぶ

これが英作文、英会話の上達の最短コースです。

1コマ90分の授業はまだまだ続きます。



 2ページめ 

さあ、マインドマップにお父さんのことを10こ書いてみよう。

いろんな答えがありますよ。

背が高い、筋肉質、ハンサム、尊敬されている、きちんとしている、日焼けしている、働き者、優しい、ビジネスマン、ゴルファー

と書かれています。



 

生徒は語彙を学びます。スペルも学ぶでしょう。

3ページ目では、それらの単語を文の中で学びます。

80分の授業はこれだけでは終わりません。

シンガポール式の授業の進みは速いです。

4ページめ タイトル 「私のお母さん」

お母さんについて、10文書きましょう。

その前に、お母さんの絵を書きましょう。






はい、これは私の絵ですね。 幸せそうに踊っていますね(爆)。

My mother's name is Maliko.

 I love my mother.

beccause she is cute.

ここで、because のスペルと、becauseの前にはピリオドを打たないことを指導されています。 

その日、三男はbeautiful, pretty, cute, funny, fantastic, dancing, translator, likes music, good at cooking, smart

というたくさんの語彙を覚えて帰ってきました。






初日は、お母さんについての短文を読んで授業は終了。

と書いてしまえば、それまでですが、

80分間、先生は他の生徒の作文も全員に聞こえるようにコメントし続けます。

子どもたちはどんどん吸収していきます。




2013年3月20日(火) 2日目


電子辞書が必要だというので、この日から兄のを持たせました。

英作文の授業は、たいてい午後にあります。

昼食後は疲れが出ますが、英作文は楽しいからです。


タイトル 「私の先生」

先生について、10文書きましょう。

その前に、先生の絵を書きましょう。

三男の作文

「僕の先生の名前は、ミスターユヤマです。僕は先生が大好きです。かっこいいからです。」




手に持っているのは先生の好物、スイートポテトだそうです。 ページをめくると

さあ、マインドマップに君の先生のことを10こ書いてみよう。

いろんな答えがありますよ。

エレガント、花がらのドレス、若い、スリム、優しい、厳しい、世話好き、責任感が強い、
英語の先生、授業が面白い





先生について息子が書いた語彙、

かっこいい、若い、ドッジボールが上手、日本帰った、優しい、賢い、足が速い、

授業が面白い、ラーメンが好き、スイートポテトが好き、



この日初めて三男は、電子辞書を使いました。

電子辞書で調べながらどんどん書いていったそうです。

この日は、この章だけでした。

辞書に慣れるのに時間がかかったのでしょう。




2012年3月21日(水) 3日目

タイトル 「私の好きな食べ物」

好きな食べ物について、10文書きましょう。

その前に、好きな食べ物の絵を書きましょう。






My favourite food is steak. I ollways eat with my frends.

I usually eat it on Holiday.

My favourite food is the one (                 ) Saizeria

僕の好きな食べ物はステーキです。

いつも友だちと食べます。

休日に食べます。

僕の好きなステーキはサイゼリアにあります。

(    )は空欄で、先生がfound atを入れてくれています。

息子いわく、この部分にに何かが入りそうだけどわからなかったからあけておいた、そうです。

お気づきでしょうが、3日目にして文章がどんどん複雑になっています。

次のページ

さあ、マインドマップに好きな食べ物のことを10こ書いてみよう。

いろんな答えがあります。

チキンカレー、ココナツミルク、いろんなスパイス、コクのあるグレービーソース、

柔らかいチキン、辛い、お母さんの手料理、週に一度、パンといっしょに、最高






三男のマインドマップ

好きな食べ物、チキン、ポーク、アイスクリーム、スイーツ、パン、 寿司

ピザ、マンゴ、カルボナーラ、フランス料理、フォアグラ (精一杯のジョークだったそうです)



3日目の2つ目のテーマ


タイトル 「今までに会った一番素敵な人」

あなたが今間に合った一番素敵な人について、10文書きましょう。

その前に、その人の絵を書きましょう。



息子の作文

Hideki Matsui is the nicest person I have ever met.

He is baseball player.

I like him because he gets many homeruns.

(僕が今まであった中で一番素敵な人は松井秀喜です。 彼は野球選手です。

たくさんホームランを打つので好きです)


この日は、時間がなくなり、語彙の練習はなかったそうです。

この日の語彙は、helpful(協力的), generous(寛大な), kind(親切), hardworking(勤勉), respectful(尊敬できる), courteous(礼儀正しい), patient(我慢強い), caring(面倒見が良い), understanding(理解してくれる), well brought up(育ちがいい)

といった単語ですが、小学2年生には難しいと先生が判断したのだと思います。,




2012年3月22日(木) 4日目

タイトル 「家族」

この絵について、最低5文書きましょう。



さて、昨日までは自分のことを書きましたが、4日目からは「描写の英作文」です。

絵を見て、それについて語るのです。


右ページの模範解答も複雑になります。

模範解答

「この家族は4人います。小さな女の子がお父さんの膝に乗っています。お兄さんとお母さんは床に座っています。みんな一緒にテレビ番組を楽しんでいます。お母さんが後ろを振り向き、無邪気な女の子に大きな笑顔を見せています。」



三男の文章

There are 4 members in this family. They are sitting together in the living room.

They are watching a television programme.

They are laughing,, so they are probably watching a funny show.

Mother is tickling the baby sister.

(4人家族です。リビングルームに一緒に座っています。

テレビ番組を見ています。

みんな笑っています。 だからきっと面白い番組を見ているのでしょう。

お母さんは女の子をこそぐっています。)


これを見て、私は驚きました。 親ばかですみません。

でも、たった4日間で、日本人学校に通う小学2年生がここまで書けるようになるのです。

(息子が描写して伝えたブロークンな英語を、先生が正しく言い直して、息子が書いたのでしょう。)

この語学学校は、9時から16時まで。

1日6時間、英語のシャワーを浴びながら、子どもたちが自然と英文法を吸収しているのです。

シンガポール式英語ののいいところは、とにかく書かせます。

聞くだけ話すだけではなく、書くことによって、

きちんとした英語の文法を定着させ、英作文力をつけることができるのです。

私が日本の学生をシンガポールに連れて行きたいと思う理由がわかっていただけましたか。



英語で考え、書けるようになるシンガポール語学留学。 次回の留学の予定はこちらです。










もっと興味のある方は、以下のページもご参照下さい。




















英作文力をつけよう(1) 一橋大学入試英語と英検1級2次試験

いよいよ明日は英検1級の2次試験です。

正直、母子して受かる気がしませんが、様々な社会問題に関する自分の考えを英語で2分間にまとめるのは良い訓練なので、楽しく取り組みます。

最近の大学入試がどう変化したのかリサーチしたくて、手にした一橋大学の過去問

英検1級の2次試験とよく似ています。素晴らしい良問です。 

一橋大学入学試験の過去問はこちら

英検1級2次の問題はこちら


「早期の外国語教育は必要か?」

「宇宙開発は金の無駄か?」

「子どもにとって知識と創造性とではどちらが大切か?」


これらの問題は英語の力だけでは解けません。

普段からニュースを見て、考えていなければいけません。

また英語が話せても、日本人は端的に論理的に話すのが苦手です。

ただだらだら書いたり話たりしては点数はもらえません。

導入、自分の意見、2つか3つの理由 結論 という構成が求められます。

このような賛否両論の問題で自分の考えを持てる高校生が日本には少ないと思います。

日本の高校生が子供っぽく見えるのは、質問しても自分の意見を言えないからです。

高校生だけではありません。大人もそうですよね。

意見をいうのは喧嘩をすることではありません。健全な知的活動です。

試しに家族で、日本語でいいので、これらの問題について2分間で意見を言い合って下さい。

楽しいと思います。

こんな問題英語で書けない、言えない、と落ち込まないで下さい。練習をすればいいのです。

シンガポールの英語受験塾では、英作文に力を入れています。

なぜならシンガポール公立校の入学試験では英作文が必ず課せられるからです。

次回は、この学校で、どんな指導法が行われているか、

そして、どのようにして子どもの作文力が伸びていくかをレポートします。

英作文力をつけるシンガポール留学 2014年春のプログラム募集中! 詳しくは「こちら」

英検1級1次試験結果

今日、英検の結果が届きました。

私と次男、ともに1次試験は合格。

特に配点の高い英作文 

一般常識と国語能力のない息子には無理なんじゃないかと危ぶみましたが、私と同じ25点中20点ゲット。

今回の問題は「未成年者の犯罪に成人と同じ罰を与えるべきか?」

幸運にも高校生にも取り組みやすいテーマでした。

次男は、この夏休みシンガポールで学ばなければ英作文が書けなかったと言っていました。

シンガポールの英語学校では、英作文に多くの時間をさきます。

多くの場合、受験生の考えを述べさせる問題です。

シンガポールで英語を学ぶことで、英語力だけではなく、考える力もついたと感謝しました。

引率した高校生たちが最も伸ばしたのも英作文でした。

来週末は2次試験  社会問題などを2分スピーチする口頭試問です。考える時間は1分

問題はこんな感じです。 

日常会話は流暢に話せてもYoutubeばかり見て新聞を読まない高校1年生には難問です。

2次試験まであと10日

どうなることやら。

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