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進化し続けるシンガポール

1年に1-2回しか行かないシンガポール。 街をちょっと歩くだけで毎回の進化に驚かされる。日本は完全に抜かれている。見習う点がいくつもある。
1) 中学の後の高等教育が素晴らしい。
シンガポールでは 4年間の中学のあとOLevelという英国式の試験を受け、その後は、大学進学を目指して2年間のジュニアカレッジに進んでALevelを目指す生徒、就職に結びつく実学を学ぶポリテクニックの生徒(中学卒業生の50%) そして、職業訓練校に進む生徒に分かれる。今回もナンヤンポリテクニックの生徒たちと過ごしたがその教育レベルがとても高い。バイオサイエンス、ビジネスマネジメント、ITメディアインタラクション 、航空機整備などの(きっと政府がこれから必要だと考える)学部がある。そしてそのテキストを見ると日本の大学の専門課程(もしかしたら院レベル?)のことを学んでいる。

2) 以前は混んでいたフードコートで席が見つけやすくなっていた。理由はティッシュなどで席とりをする人がいなくなっていること、終わったトレーを片付けるようになっていること(ここまでは日本レベル) そしてトレー回収ロボットが登場したこと。ホールで働いている人の数はかなり減っている。そして働いている人はかなり高齢者。一人と話をしてみたところ、お金にはそれほど困っていないけれど、家にいても仕方がないから働いているとのこと。歳を聞けばよかった。

3) スーパーのレジも自動化されていた。8台のレジのうち6台が自動。お年寄りも慣れた手つきで自動精算をしている。商品棚の表示も全てデジタル(日本のスーパーでも進んだところはやっているけど、まだのところが多い) 


4) フードコートで迎えに座り、話を聞いたIT企業で働く30代前半の中華系マレーシア人女性は、月収はボーナスを入れずに4000ドル(32万円) 、夜間学校で資格を取ると収入がふえるそう。税金はその10-20%が天引きされ自分のための住宅資金か老後のために充てられるのだとか。

5) 中高生の数学のレベルが6年前と比べて上がっている。以前は日本の生徒たちはシンガポールの中1中2レベル数学は日本の方が難しいといっていたし私もそう思っていた。それは小学校の時に英語のほかに母国語を学ばなければいけないからだと説明して来た。ところが今回は日本の中3高1(進学校)でもシンガポールの中1のテキストに苦戦している。いい予習になったかも。

中1(express course)の数学の最初の問題。中1の初っ端からもう3乗根が出てきます。

因数分解も中1の始めで始まります。



無理数はアメリカでも中1で習います。電卓を使うからでしょう。


5) シンガポールのホストファミリーは60、70代であってもSNSを使いこなす。お年寄り夫婦の世帯でも当然WifiがありメールもWhatsAppもすぐに返事をくれる。翻って日本はどうだろう。親世代はもちろんのこと、日本は同世代でもITを使いこなしていない人が本当に多い。
6) 政府が9割の国民に住宅(HDB)を提供しているが、赤ちゃんからお年寄りまで住みやすいように街全体を設計している。例えば子どもが親のそばに家を買うと割安になる。この制度は保育園や介護施設の削減になる。(これは昔から)
保育園も病院もフードコートもスーパーもレジャーもみな家のそばで見つかる。緑と風通しが考慮されていて暑くても夕方以降は潮風が涼しいくらい。
話を聞くと全ての国民が全てのライフステージで幸せになれるようなまちづくりをしていて、それが達成した今はいかにエコロジーなまちづくりができるかが目標なのだそう。
8)エコロジーといえば街で乗り捨てられたシェアリング自転車を見かける。日本では決められたところに返さなければいけないが、こちらは乗り捨て自由。予約もできるし、場所もアプリで見つけられる仕組み。 スマホのアプリで解錠する仕組み。その名もObike





通学の途中でよく見かける自転車 毎日置き場所が変わっているということは誰かが乗っているのでしょう。


「私に乗ってどこかに行って!」
使い方は
oBike のアプリをダウンロード
QRコードをスキャンすると解錠
好きなところに自転車を乗り捨てて、手で施錠します。
これなら、駅前の貴重な場所に自転車置き場を設置しなくてもいいですよね。同じ乗り捨て自転車でも自分が使える自転車だと目障りでないのも不思議。


7) ちょっと逸れるけど 台湾のお菓子がとても美味しくなっている。
以前はシンガポールで一番人気は日本のお菓子だったけど、台湾スイーツの追随が激しい。というか甘みも控えめで上品な味わい 食感もバラエティに富んでいて日本、頑張れ!