シンガポール英語集中講座のすすめ

世界一安全で教育水準の高いシンガポール。成長著しい東南アジアの中心として飛躍的な発展を続けるシンガポールに、ビジネスや観光だけでなくハイレベルな教育を目指して今世界中から多くの人々が集まっています。
シンガポールでの3年間の駐在中、インター校に通った中高生の子どもの英語力を現地の授業についていけるレベルにするために見つけた教育効果の高い語学学校を、帰国後、日本の中高生にも紹介したいと思い短期留学を企画しました。今年はこれまでとは異なるツアーです。英語の勉強は日本からでもできます。次回のツアーのご案内はこちらをご覧ください。

国際カップルの子の日本語保持のために。

今日は、ヒューストンで、読み聞かせのボランティアの最終日でした。
小さな子に本を読むと、とても幸せな気分になります。

今回、国際結婚で永住しているカップルが、お子さんの日本語維持にご苦労されていることがよくわかりました。

日本人同士のお子さんでも、海外が長いと英語が強くなってしまうくらいなので、国際カップルのご家庭の日本語保持は本当に難しいと思います。

幼児のうちは、読み聞かせや、日本の通信教材のビデオなど、使えるものはたくさんあります。でも、小学校以降の維持が本当に大変です。
夏休みなどに、日本人の家に住みながら、日本人の同世代と生活できたらいいですよね。

私の周りには海外に住んでいる国際カップル家族がたくさんいます。

彼らの子どもの日本語保持のために何かできないか、考えています。日本に比べて長い夏休みがキーになると思います。
  1. おじいちゃんおばあちゃんも四六時中お世話するのは大変なので、戻ってきた地域で、児童館や学童や地域の塾に入れないか探す。
  2. 日本人の子供が入る夏休みの長期キャンプに入れる。こんな比較サイトも見つけました。でも、地域のネットワークにはもっと安いものがあるかも。
  3. 小中高の学校で6月の受け入れをもっとしやすくして(地方によっては最低3ヶ月と言われたとか。先生がお忙しいのでそうなるのでしょうが、それは門前払いに等しいです。私立の学校で海外で育つ日本人を受け入れてくれる学校はないでしょうか。)、そのかわりに、夏休みになったら、交換でその学校の生徒を海外の家でホームスティさせる。
  4. 6、7月、まだ学校のあるうちに、日本の塾で、日本の生徒が来る前の時間を利用して、日本語を学習中の生徒を集めて授業。(ある程度、その地域で人数が集まらないと無理?)
  5. 彼らが高校生以上になった時に、自分のおじいちゃん、おばあちゃんの住む地域で、観光案内ボランティアや、その地域の多言語化の手伝いができるように、地方自治体が窓口を開く。
私一人ではとてもできることではありませんが、誰かがはじめないと、せっかく親御さんが教えた日本語が消えてしまいます。何かアイデアのある方はこちらまでご連絡ください。



追記
15年前に、小6、小4、小1で帰国した兄妹で英語がとても高いレベルで残っている方に出会いました。その秘訣を聞きました。その家では、帰国するときにお母様が12歳から15歳までに読みそうな本を50冊購入して船便に積んで帰ったそうです。そして、お兄さんがその本を読み、妹さんたちもその本を読んで、家では英語を話していたそうです。家にはゲームはなく、テレビよりも本を読むご家庭だったそうです。やはり読書に勝る教育はない気がします。私はKindle派なのですが、子どもは漫画を読んじゃうんですよねー(涙)

旅から多くを学ぶ(2)ヨセミテ国立公園

英語で、「(死ぬまでに)やっておきたいことリスト」のことをBucket List と言います。
私のBucket Listのひとつが「ヨセミテ国立公園に行くこと」でした。
アンセルアダムスの写真があまりに美しく、必ず行きたいと思っていたのです。

今回はここで偉業を達成しました(笑)。
ハーフドームという巨大な岩山に登頂したのです。

画像に含まれている可能性があるもの:山、空、自然、屋外
夕日に染まる一番高い山がハーフドーム 麓から徒歩での登りました。バス?ありませんよ。

ハーフドームの山頂は標高2695m。麓からの標高差は1463m 距離27.4kmの上級者向けの難関コースです。

登山経験ほぼゼロ。都会育ち、車社会アメリカではほとんど歩かない私には、きつい挑戦でした。

上級ハイカーには10−12時間と言われるコースですが、私は朝の5時に出て登頂、下山できたのは20時15分。ほぼ休みなく15時間以上 48244 歩、急斜面を登って降りました。

15時間、歩いていて、学んだことがいくつかあります。

(1)人には人を励ます力がある

今回、私は途中で引き返すつもりで登山を始めました。元山岳部の夫やスポーツマンの三男には登れても自分には無理だろうと思ったのです。山登りは好きじゃありません。

歩いていても、どんどん、屈強な若者に抜かされていきます。最初から滝登りの急な傾斜が続き、1時間でヘトヘトです。

でも、歩いていたら、結構年配の韓国人のグループがゆっくり歩いていたのです。
聞くと彼らも登頂を目指しているとのこと。
それを聞いて、私は俄然やる気が出たのです。彼らができるのなら、自分もできると思ったからです。

これは私のシンガポール留学にも当てはまります。
現地の小学生や参加者が自分と同じか上の英語力だと知った時、中高生は「自分はもっとできるはず」と思うようです。

私の周りにも50歳前後で起業して生き生きと働いている人がたくさんいます。
彼女たちには本当に励まされます。

また、今回、三男は3人分の水(2ガロン 7.6ℓ)を持って歩いてくれました。
アメリカ生活でたくましく育った息子の後ろ姿にも励まされました。

私も、同世代や若い人たちを励ませられるように頑張りたいと思いました。

(2)千里の道も一歩から

はるか上にそびえる山頂。これを見ると、無理だって思います。凹みます。
でも、下を向いて、一歩一歩歩きました。休まず歩きました。
日没までに帰りたかったし、休むと歩き出すのにまたエネルギーが必要だと思われたので、ただひたすら歩きました。
そして、気がついたら、山頂に立っていました。

歩きながら、登山って人生と同じだって思いました。
思い悩んでいても始まらない。
まずは一歩踏み出す。たゆまず少しずつ歩く。いつまでも。いつまでも。
よっぽどあっていない事ならやめてもいい。
でも、続けられそうなら続けてみる。

中高生のみなさんにも、今は勉強してもらいたいと思います。
一歩一歩毎日少しずつ上に向かって努力してもらいたい。

こんなこと学んで、いつ役に立つんだ、って思うこともあるでしょう。
ところが、私自身、学生時代で学んだことで役に立たなかったことはありません。

通訳をする時、いろいろな人と話をする時、子供の宿題を手伝う時、ドキュメンタリー番組を訳す時、中高生で学んだ教養は、考える基礎になります。

福沢諭吉先生もおっしゃっています。
「人生で一番みじめなことは人間として教養がないことです」

世界では教育を受けられない子供がたくさんいます。
教育を受けるのは義務ではなくて、権利なのです。

身につけた教育は誰にも奪えない財産です。
今は、貯金の時期です。

夏の参加者たちは、オンライン英会話を始めてくれました。
毎日、レッスンレポートが届きます。
「英語が楽しくなってきました」というコメントも付いてきます。

1日25分のオンライン英会話。
2ヶ月で、1500分。
一度に学ぶのは無理でも、毎日少しずつ英語を学ぶ。英語を使う。

語学の習得に王道はないのです。

頑張ってください。

応援します。









旅から多くを学ぶ(1)シリコンバレー

英検でロサンゼルスに行ったので、その足で、サンフランシスコで訪ねたかった友人二人を訪ねました。

一人は、30年前にCISVキャンプで仲良くなったアメリカ人。
当時、私は大学2年生。彼は大学4年生でした。
その後、UCバークレーの大学院に進学し、スタンフォード大学でMBAを取得、今ではシリコンバレーでスタートアップビジネスをしています。今では私と同じ3人息子の親です。

翌日彼が母校のスタンフォード大学に連れて行ってくれました。
本当に広くて美しいキャンパスでした。
「ハーバード大学のキャンパス訪問ツアー」とか「スタンフォード大学見学ツアー」などといった中高生向けの留学をよく目にします。
これまでは、
訪ねたからと言って入れるわけじゃないのに、
そんなお金があったら、集中的な授業を受けさせてあげればいいのに、
などと思っていましたが、
行ってみると、雰囲気もわかりますし、モチベーションも上がるとわかりました。


シリコンバレーは起業家精神にあふれていました。

私が友人訪ねたとき、お客さん(脳外科医)がいたのですが、それも新しい医療機器を起業の打ち合わせをしていました。

翌日、訪ねた別の友人も、サンフランシスコで、電気自動車向けのチャージステーションを拡大しています。ナパバレーを一望するの丘の上の豪邸に住んでいました。

カリフォルニアは物価がとても高く、家賃や学費も高いです。年収が1000万あっても低所得とも言われています。
それでも、若者がどんどん集まるのは、新しいビジネスが次々と生まれる風土に憧れるからではないでしょうか。
また成功した富豪もいて、そういう人を見ていると頑張ろうって思う人もいるでしょう。アメリカやシンガポールは、いい意味でも悪い意味でもそういう国です。

どんな場所も、行って、そこに住んでいる人に話を聞かないと見えてこないものです。
英語ができてつくづく良かったと思いました。

引率する生徒さんにも、いろんな人と深い話ができるようになってもらいたいと思います。










明日は英検。中3の三男は英検1級に初挑戦

いよいよ今週末は英検です。

春の留学は高1以下の中学生がメインでしたが、すでに2級を持っていて準1級を受けるレベルの生徒が8人もいます。

今回の夏ツアーも、2級にすでに合格している生徒が7名。そのほとんど中学生です。
年々、私の周りの中高生の英語力が上がっている気がしています。
とてもいいことだと思います。私が考える大学入試や就職に有利になる英検の目安はこちらです。

今日は三男は学校の最終日。学年末試験の数学と歴史を終え、たくさんの生徒にお別れを告げ(6月に本帰国します)、そして、先ほどヒューストンからロサンゼルスに着きました。
明日、英検1級に初挑戦するためです。
最初は無謀は挑戦かと思いましたが、直前の追い込みが効いて、もしかしたら、というところまで来ています。もしも落ちても、この1ヶ月間勉強したことは彼の財産です。

その方法をおしらせします。

語彙

1ヶ月前は、語彙がほとんど解けませんでしたが、キクタン1級の単語を地道にクイズレットに入力しながら覚えて、だんだん正答率が上がってきています。
キクタンのいいところは、熟語と文が出ているので、覚えにくい単語は熟語や文で覚えることができることです。
現地校でラテン語の語源を少し習っているので、語源で覚えることもあります。
単語は本当に自分で覚えるしかありません。塾も家庭教師も必要ありません。
それだけでは飽きるので1級用の単語テストをしました。

読解

これは、最初から点数が取れました。理由は幾つかあります。
1)読み聞かせをたくさんしたせいか、ゲームをしないから時間があるせいか、読書が好きで、精神年齢が高い。
2)現地校で早めにESL(外国人クラス)を抜けて、アメリカ人と同じ高度な英語の授業を受けてきた。
3)週に3-4日は、DMM英会話を受講し、デイリーニュースを読んでいる。

英作文(エッセィ)

英作文は課題です。配点も大きく、課題の内容も難しいからです。
たとえば、直近3回のエッセィ試験の問題は、

Should Japan rethink its relationship with the United States?(日本はアメリカとの関係を見直すべきか)

Should developed nations encourage immigration from other countries?(先進国は外国からの移民を積極的に受け入れるべきか)

Can restrictions on freedom of speech ever be justified?(表現の自由の規制は許されるか?)

中学3年生にはかなり高度な問題です。

英作文は、4月から日本にあるGLICCという塾で、週に1度、スカイプで指導してもらっています。
また、自分や次男のときと同じく、英検1級エッセィに挑戦を使って、どんどん練習しました。練習を重ねるごとにどんどん書けるようになってきました。
まだ文法上の間違いが多くあるのが課題です。今回の合否は英作文にかかっていると思います。

リスニング

悔しいですが、アメリカ人と毎日過ごす三男のリスニング力は、TOEICリスニング満点、映像翻訳の私よりも高いです。映画もミュージカルも普通に理解しますし、ラジオの実況中継がわかるのには舌を巻きました。帰国子女の強みですね。





準1級以下の読解のアドバイスはこちらをご覧ください。
英作文対策はこちらに書きました。


英検の勉強のいいところは、単なる試験勉強に終わらず、今後も役立つ力をつけられる点です。

留学に参加した皆さんも、頑張ってくださいね。


追記:
三男は課題のエッセーに時間がかかり、リスニング中にも書くことを強いられ、結果数点足りず1級に落ちてしまいました。でも、英検はギリギリで受かるよりも落ちる方がもう一度勉強する機会が与えられていいのです。10月には合格すべく、今はENA国際部で英語を学んでいます。

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