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ブッククラブで「人生の意味」を考える

ヒューストンに来て、私の英語力を一番伸ばしてくれているのが、ブッククラブです。

今月の一冊は、
Man's Search for Meaning   邦題は「夜と霧」です。
入社2年目のとき、会社の同期と上司と、この本について、夜中まで会社で議論したのを懐かしく思い出します。

人は何のために生きるのか。
どのように生きるべきなのか。

私たちと上司は意見が相いれず、そのために悩み、延々と話し合いました。

私は、意見の異なる人と話し合うのが好きです。
その人を理解しようと考える過程で自分の考えが深まるからです。

実のところ、私は日本人と話すよりも、外国人と話す方が楽しいです。
日本人は考えが近い人が多いですし、異なる意見を言ってくれないことが多いからです。

人と異なる意見を持つこと、発言することを恐れないでください。
どんどん自分の意見を言って、相手の意見を聞いてください。
自分の考えが変わることを楽しんでください。


私が好きな一節をいくつかご紹介します。

Everything can be taken from a man but one thing : the last of the human freedom - to choose one's attitude in any given set of circumstances, too choose one's own way.
ひとは、人間から全てを奪うことができるが、たった一つ、奪えないものがある。それは、与えられた環境でいかに振る舞うかという、人間としての最後の自由である。

It is this spiritual freedom, which cannot taken away, that makes life meaningful and purposeful.
この誰にも奪われない、精神の自由こそが、人生に意味と目的を与える。

If there is  a meaning in life at all, then there must be a meaning in suffering. Suffering is an ineradicable par of life, even as fate and death, without suffering and death, human life cannot be complete.
人生そのものに意味があるのならば、苦しみにも意味があるはず。運命や死と同様、苦しむことも、人生に欠かすことのできない一部である。苦悩と死があってこそ、人生は初めて完全なものになる。

We had to teach the despairing men, that it did not really matter what we expected from life, but rather what life expected from us.

絶望しているひとに伝えなくてはいけないことは、自分が人生から何を期待するか、ではなく、人生が私たちから何を期待しているか、ということである。

We needed to stop asking about the meaning of life, and instead, to think of ourselves as those who were being questioned by life - daily and hourly.

私たちは人生の意味を問うことをやめるべきで、代わりに、自らを見つめ直し、自分が人生から、日々刻々、問われていることに気がつくべきなのだ。

This uniqueness and singleness which distinguishes each individual and gives a meaning to existence has a bearing on creative work as much as it does on human love.

まだたくさんあるのですが、是非読んでみてください。

海外ではブッククラブが盛んで、少し検索するだけで、ブッククラブ用の質問集が見つかります。今回はこの質問集を使って、議論を深め合いました。

日本でもブッククラブが盛んになるといいと思います。心の友ができると思うからです。