業務規定があり、あまり詳しくは申し上げられないのですが、私は帰国して、三男の高校が決まって以来、テレビ局での仕事に復帰しています。
どんな仕事かと申しますと、海外の映像を訳したり、情報の裏付けを取ったり、著作権元に放送の許諾を取ったり、電話でインタビューをしたりする仕事です。
子育て中は、ドキュメンタリー番組の素材を在宅で延々と訳していました。
映像翻訳の仕事は、好奇心の強い私にはたまらない仕事です。
米朝会談、コーエン被告の証言、ゴーン事件、EU離脱、大坂なおみのインタビューなど、
ニュースや情報番組で流れる数十秒の映像の元は、何十分ものオリジナル映像であり、それを何時間もかけて、何人もの通訳が聞き取って訳しているのです。
ずっと画面を見ながら、色々な発音の英語やフランス語を聞き取り、黙々と訳すのはきつい仕事ではありますが、私は好奇心が強いので気になりません。
できるだけいい素材をたくさん集めて、いい報道番組を作ってもらいたいと思って仕事をしています。大量の素材をできるだけ生かしながら偏りのないニュースを作るディレクターさんたちの技量にはいつも本当に感心します。私たちはいい情報を集める買出し係、ディレクターは素材を生かして料理するシェフと言った感じです。
この仕事もインターネットのおかげでかなり楽になりました。
これからは音声認識も進み、なくなる分野の仕事でもあります。
でも、若者には英語は学び続けて欲しいと思います。
その理由は、次にお話しします。