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ドキュメンタリー番組の仕事

年末年始、翻訳とリサーチをした番組が、今晩放送されます。
NHK BS ドキュメンタリーWAVE
苦悩する仏イスラム社会
 ~テロ後 何がおきているのか~
 放送:1月10日(日) 22:00~22:49
 再放送:1月14日(木) 18:00~18:49
イスラムフォビア(イスラム人差別)は遠い国の問題ではありません。
差別やいじめは我が国にもあります。
でもそれが、何かのきっかけで「非常事態宣言」が出されて、国ぐるみで行われるようになったらどうなると思いますか? ぜひご覧ください。
52分の番組ですが、膨大な調査、取材、翻訳。一コマ数秒単位の気が遠くなる編集作業。
何気ない風景の一コマにも、心情を伝えたいという制作者の意図があることを知りました。
スピードと正確さが命の報道番組も好きですし、楽しい情報番組も気晴らしにいいのですが、こういうテーマ性のあるドキュメンタリーに関われるのは、考えさせられることも多くありがたいです。
以下はNHKからの引用です。
2015年11月13日に起きたパリ同時多発テロ。フランスの穏健派イスラム社会は、先の「シャルリー・エブド」誌への銃撃事件以降、フランス社会との対話と独自の改革も進めてきたが、以前にもまして厳しい状況に陥ってしまった。反イスラム(イスラムフォビア)の動きも加速。被害の相談を受け付ける団体の窓口には、差別や中傷などを受けたイスラム教徒からの相談が急増している。一方、フランスのイスラムコミュニティーの中では、移民第二世代といわれるフランス生まれのイスラム教徒たちが、なんとか「共生」の道を見つけ出そうと動き始めている。今回のテロ事件の衝撃の深さと、イスラムと共生する社会をどう作れば良いのか、思索し、模索し、発信し続ける若い世代の姿を捉えてゆく。