ページ

「トビタテ!世界へ」の本を全国に

私の周りには、国際的な仕事をしている方が多いのですが、その多くが、大人になる前に海外の文化に触れている人が多いです。

私も、小学校5年生の時に、アメリカで言葉が通じなかった悔しさと、それでも友達ができた楽しさから、中学入学前に、「東京外国語大学に行く」と決めていました(親がその学校しか知らなかったのです)

中高生を引率していますが、ちょっとした刺激や感激が、その後を大きく変えています。

1冊の本、1回の海外経験は10代の若者の人生を変えると思ってます。
海外に出るのは大人になる前がいいです。10代がいいです。
船橋 力 (Chikara Funabashi)さんのクラファンに初日に早速、寄付させて頂きました。
この本が日本全国の中高生に届きますように。( この春の私の留学の参加者は全員都市在住の生徒です)
未来の日本のために、世界のために、ご協力ください。
寄付は1000円からできます。できるだけ多くの方に関わってもらいたいプロジェクトです。

https://a-port.asahi.com/projects/tobitate/


https://a-port.asahi.com/projects/tobitate/

戦争博物館ではワークシートを使います。読んできてください。

「中高生のためのシンガポール・インドネシア留学」2020年 春ツアー

本当に意識の高い生徒さんたち(現在16名)が集まり、やりがいと責任を感じています。

初日に戦争博物館に行きます。

日本が侵略、占領した歴史を学ぶためです。

私が、この留学をしている目的は、日本の中高生を国際人に育てるため。

英語だけでは全く足りません。歴史、文化は最低限の教養です。

シンガポールには、戦争を伝える施設がいくつかありますが、
ブキティマにある戦争博物館も、反日感情を煽るものでは決してなく、
戦争の恐ろしさ、愚かさを教える内容になっています。

なぜ、日本がシンガポールを攻めることになったのかを世界情勢から伝え、

降伏するとどうなるのか、

占領下では人々はどのような生活を強いられるのか、

ということが学べます。

こうしたことは、いつの時代、どの戦争でも共通している点が多いと思います。

世界で今も起こっている戦争下で苦しむ人々に思いを寄せ、

同じ過ちを繰り返さないためにも、私はこの博物館に通い続けます。

過ちを許してくれたシンガポールに感謝してから、ホームスティ先に向かうのです。



さて、今回の参加生徒は英語のレベルが高く、準1級取得を望んでいる生徒が多いので、その思いを受け止めて、インターナショナルスクールレベルの教育をしていきたいと思っています。

(英語学んでいるうちは、準1級には合格できません。英語学ぶようになって初めて合格できます)

参加生徒たちにはGoogle Classroomで連絡しますが、2月末までに次のワークシートを読んできてもらいます。

英検2級合格者はこちらの中学生用ワークシート
英検2級未満の生徒は 小学生用ワークシート
を読んでから、博物館にいきます。
(2級未満の生徒が中学生用にチャレンジするのはOKですが、逆は当然NGです)

スラッシュリーディング法がまだ身についていない生徒向けに読解指導をします。

中学生用ワークシートの2ページ目 
書き込みは博物館でしていいですが、辞書を引いて読んでいる時間はないのであらかじめ読んできましょう。







Sustainable Game の「課題発見Day」をインドネシアで実施します。



年末に学生団体Sustainable Gameの「課題発見Day」という中高生イベントに行ってきました。
今回で6回目の開催ですが、私は2回目の見学です。
とても素晴らしい活動なので、日本全国、いえ、世界に広がるといいと思っています。
驚くのはこのイベントを主催しているのが山口由人くんという中学生だということ。
彼はとても上手に、中高生、大学生、大人を巻き込んで、質の高いイベントを成功させています。
Sustainable Gameのサイトはこちら


今回はクックパッドさんとのコラボで、食とSDGsを繋げて考えながら、
参加生徒たちの課題発見能力と解決能力、表現力を高める構成になっています。
先生が指導するのではなく、参加している中高生全員が常に中心となって、
大学生のメンターのサポートを受けながら、
一生懸命考え、
発言し、
意見をまとめ、
プレゼンをするのを見ると、
惚れ惚れとします。
どうしてそんなことができるの?ときいたら、
僕の学校(聖学院)はこういう授業がとても多いのです、と言っていました。
聖学院は21世紀型教育で有名な学校です。
この学校の授業も、このイベントも、素晴らしいアクティブラーニングです。


さて、このイベントは以下のようなスケジュールでした。


10:30-11:00受付開始
11:00-11:30【オープニング】


Sustainable Game代表山口由人より
「人を知る」アイスブレイク
テーマ発表!「SDGsルーレット」  このルーレットでその班のSDGs課題が決まります。
下の写真は8月の時のルーレット。こんなのも作ってしまうってすごいと思います。




11:30-12:15 【料理体験】 今回はクックパッドさんとの共同開催で、
クリエイティブに料理をしながらアイスブレーキング 
安心できる場づくりってディスカッションには欠かせません。


12:15-13:35【フィールドワーク】 会場の近くを班で歩きながら街の中のSDGs課題を発見します。


13:35-16:00【SDGsビジネスプランニング】
料理×SDGs 「見つけた課題を解決しよう」
大学生/社会人メンターと一緒にプランニング
様々な起業家からチームごとに丁寧なアドバイス


ここに一番多くの時間が取られています。


下の写真の班の大学生メンターさんは、最初にこのような計画作りをしていました。
大学生で起業しているそうです。




ひと班は6人、そして、メンターがつきます。
全員が一生懸命考えていることがよく伝わります。



16:30-17:15【プレゼンテーション】


班のメンバー全員で発表します。


17:15-17:30【ゲストプレゼン】
①ヴィーガンフードアナリスト®︎ 岩田 絵弥曄さん
②株式会社Gifukuruの箕浦さん


この後は予定があって私は帰らねばなりませんでした。
でも、この二人と繋がれたことは私にとって大きな収穫でした。


17:30-18:10【エンディング】
-自己探究ワーク「あなたは今から何をするのか」 
プレゼンで終わらないところがニクい。自分ごとにしています。
-Sustainable Gameより
-集合写真
-自由解散
18:10-18:30 【交流会】


と言った感じです。

こんな活動ができたらいいと思っていたら、山口由人君がツアーに参加し、
インドネシアでやってくれることになりました。

「中高生のためのシンガポール・インドネシア留学」では、
1日、インドネシアの高校生たちと学校で学び合う日があります。
これまでは、教室の中だけでディスカッションでした。
これも悪くはないと思います。
というのも、日本人の発信力(論理構成力)の弱さが浮き彫りになるからです。
でも、この部分は宿題で作文を提出してもらいます。
インドネシアでは、街に出て、課題を見つけて(たくさんあります。)
そして解決方法を探して、プレゼンして、自分化したいと思っています。


山口君は、この活動を全国に広めるために、クラウドファンディングをして、
目標額の120万円を集めました!
こちら をごらんください。
私もこの活動を世界に広げる手伝いがしたくて、10万円支援しました。
(お金は次世代にために使いたいと思っています)

すでに、16名集まりました。女子10名 男子6名 半分以上が2級をすでに持っていて、初心者ゼロ
2級以下の生徒たちも毎日オンライン英会話をしているので、現地の学生と意見を交し合い、
友情を深めあえると思います。

1月30日に募集を締め切ります。
(それ以降はホームスティ先が確保された場合のみ受け入れますし、航空運賃が高くなる可能性が高いです)







情報の出どころを必ず確認する (そのために英語を学ぶ)

私は普段、テレビ局でリサーチャーとして働いています。
ほぼ毎日、どこかの番組で仕事をしています。

リサーチャーとはどんな仕事をしているのでしょう。
テレビ局で「通訳さん」とか「翻訳さん」と呼ばれる私たちの仕事は、

  • 海外から送られてくる映像を聴きながら訳し、必要な部分の字幕や吹き替えを作る。
  • 一次情報(情報の出どころ)を探して確認する。
  • 日本のテレビで放送していいか許諾を取る。
  • 海外にインタビューをする。

など多岐に渡ります。
個人であれば、勝手にシェアしてしまう画像や動画も、テレビ局は必ず情報を出どころを確認をした上で、版権の交渉を行って、放送しているのです。(新聞社や出版社も同じです)

例えば、先週の仕事は、こんな感じでした。
テーマは「オーストラリアの火災」 
ワイドショーだったので、放送時間も長く、いろんな情報や映像が必要です。

オーストラリアの火災では次のような写真が「NASAが撮った写真」としてネットで広まっていました。アメリカの大手メディアもこの写真を載せてしまいました。


オーストラリアの火災の激しさをわかりやすく伝えていて、かなり拡散していたので、使えるかどうか調べて欲しい、とディレクターから指示がでます。

ところが、調べていくと、この映像は、NASAの衛星写真などではなく、ブリスベン在住のグラフィックデザイナーが、NASAが発表している火災情報の過去8ヶ月間で火災で燃えた範囲のデータから画像を作ってインスタグラムにあげたものだということがわかりました。元の写真には、ちゃんと説明がついていたのですが、別のオーストラリア人が、この画像だけを自分のフェイスブックに載せて「オーストラリアのために祈って」と書き、この画像が拡散されていく過程で、この写真が「NASAからの衛星写真」となったのです。

よって、この写真は、テレビ番組で使えないことが確定しました。


次に、ディレクターが取り上げたいと思ったニュースが、オーストラリアでは、干ばつにより、人間とラクダの水の争いになり、野良ラクダを1万頭射殺する許可が出たというニュースです。
まずは、現地メディアで確認して、次に発表を出した行政の通達も見つけて事実確認をしました。偽情報ではありませんでした。

リサーチをしていくと、次のことがわかりました。
19世紀の植民地時代に開拓の荷物運びのために英国インドやアフガニスタンから連れてこられたラクダは、自動車の普及により逃がされ、野生化し、オーストラリア中部の乾いた大地に適応して、9年ごとに倍増、今では100万頭にまで増えて、環境や農作物への被害を出し、水の奪い合いで人間の生活をも脅かしていることがわかりました。被害額は、年1000万豪ドル。立派な害獣です。

「水をめぐる人間と野生動物の戦い。ヘリコプターからラクダを殺処分。」というのは日本にはない情報で、水問題、環境問題、広い大地、害獣駆除などいろんな問題を提起できるので、ぜひ使いたい、映像を探して欲しい、という指示を私は受けます。

はいっ!

ところが、動物愛護意識の高い、オーストラリアでは、ラクダの殺処分の映像など見つかりません。(残酷なのは放送できませんが、スナイパーが乗ったヘリの映像は欲しい)

ところが、今回のラクダの1万頭殺処分を伝えるルコの放送局が制作した映像が、見つかりました。投稿されたのもその日でニュース性が高く、ヘリもラクダも火災も写っていて、まさしく放送意図とも合っています。

よし、次は、情報確認と版権交渉です。

放送時間が迫っているので、メール、Facebook, instagram, Twitterで英語とトルコ語でメッセージを送っったのですが、返事がすぐになかったので、トルコに電話しました。ところが、英語を話せる人がいません。「5分後に」が4回も続きます。「メールを見て」ということすら通じないのです。(日本も大差ないのですが)。

ところが、並行して他の映像を探してていると、偶然、BBCのドキュメンタリー番組の映像で、トルコの映像と同じヘリコプターの映像を発見。トルコの映像は、今回のニュースでもなんでもなく、数年前に作られたBBCのドキュメンタリー番組のヘリの部分を編集して作っていたのです。

しかも、BBCの映像に写っていたのは、ラクダを殺処分するスナイパーのヘリではなく、輸出用、食肉用に、ラクダを追い集めるヘリだったのです。

よってこれもボツ。ちなみにこのトルコメディアが制作した映像は30万回以上見られています。嘘情報ではないので問題はないのですが、このようにニュースらしい映像を作ることは簡単であり、とても危険です。

他にも使えると思ったラクダの映像が、全く異なる文脈で撮影されたものだということが判明し、使えないことがわかりました。
このように、テレビ番組は、ワイドショーでも、慎重に制作されているのです。

使えないことがわかるとがっかりしますが、使わなくてよかったと安心もします。

テレビよりもネットの方が面白い、という声を聞きます。

しかし、刺激的な映像を安易に匿名でシェアしたり削除したりできるネットの報道と、会社や番組の名誉をかけて制作している新聞やテレビといったメディアでは、作られ方が全く違うのです。


長くなりましたが、今回の投稿で私がみなさんにお伝えしたいことは3つです。

  1. 情報は鵜呑みにしないで、一次情報(情報の出どころ)に当たること。
  2. 英語の情報が多いので、英語力をつけておくこと(政府発行の文章は硬い)
  3. ネットの情報は早くて刺激的だけど、テレビや新聞の方が信頼性がある。


今年に入って、ゴーン脱出、イランの爆撃、オーストラリア火災、ヘンリー王子など、海外ネタが多く、忙しい毎日を過ごしていますが、今週 英検を受ける参加生徒のお尻も叩いています。

英語入試改革が延期になり、生徒たちの勉強意欲が急に下がった感じで心配です。

春ツアー 現在女子9名 男子5名 締め切りは1月30日です。
特に男子のお申し込みをお待ちしています。











2020年の目標もSMARTに!

あけましておめでとうございます。
今年の目標は立てましたか?

今日は三男がアメリカでバーバード大学出身の先生から学んできた目的設定方法を共有します。

GOAL SETTING  (目標設定)

Step1: Identify a Goal  (目標を定める)


まず、目標を定めます:

そしてその目標をチェックします。
5つのチェックポイント(SMART)
1)Specific (明確、具体的か?どのように?)
2)Measurable (測定可能か?どのように?)
3)Attainable (到達可能か?どのように?)
4)Relevant (価値観に合っているか?どのように?)
5)Time-phased (締め切りがあるか?どのように?)

つまり、ただ、「ダイエットする」だけではなく、「いつまでに体脂肪率を %にする」という目標の方がいいのです。(私は早速、詳しいデータを取りました)。英語が上手になる。ではなく、「何月の英検に合格する」とか、「オンライン英会話を毎日受講する」の方がいいのです

次に以下のことも考えます。

What is the benefit to you for reaching this goal?
(その目標が達成できたら、どんないいことがあるか?)


Why is the goal important to you?
(その目標は、どうして大事なのか?)


Who will you share your goal with for feedback and to help keep you on track?
(その目標を共有してフィードバックをもらい、目標から外れないように見守ってくれるの誰か?)


What will you do to celebrate when you reach your goal?
(目標を達成した時に、どのようにお祝いするか?)


Step 2 : アクションプランを作成する

Goal 目標 : 

Starting date 開始日 :

Completion date 終了日 :

次にその目標に到達するための段階と期限などを決めます。

目標に向けての測定可能なステップ1 Measurable steps to the goal:
開始日と終了日 Starting and compassion dates:
何をすべきか?What do I need?:
達成できたか?Did I achieve it?:
できなかったらその理由と解決策 Why not? What is my solution?:


ステップ3:振り返り

Why was this goal important to me?
どうして、この目標が自分にとって大切だったのか?:

Did I reach my goal?
ゴールに達したか?

What things did I do that made it possible for me to reach my goal?
目標を達成できたのはなんのおかげか?

Did I have to change anything while I was working on my goal? Explain.
目標への努力をする中で目標を変更しなければならなかったか?

How did this goal benefit my life?
この目標は自分の人生にどのような利益があるか?

このワークシートはこちらにあります。
翻訳して作り変えたものはこちらです。ご自由にご利用ください。

留学参加者で、私にワークシートを送ってくれた生徒は、私が伴走しますよ。




春の留学  高校生にぴったりのプログラムになっています。あと最低3名募集しています!
詳しくはこちらまで