日本から出て見えてくることがあります。
ひとつは、躍進するアジア諸国の中で、日本の地位が低下している、という事実です。
2009年、シンガポールの車道には多くの日本車が走り、テレビも日本製が主流でした。
その後、4年間で、車はヒュンダイ、テレビもサムスンにどんどん変わっていきました。
2013年1月、帰国直前、私は洗濯機を買いました。
電器屋さんで、比較をしました。
どんな愛国心を持って日本びいきに製品を選んでも、価格、性能などで日本製は見劣りをし、結局LG(韓国)の製品を買いました。
今、使っていますが、すばらしい性能です。
3年ぶりに帰国した日本。
東京ですら、いろんなことがシンガポールよりも遅れていてストレスがたまりました。
どうして、こういうことがおきていると思いますか?
私たち大人は、未来を作る技術力のある、意欲のある、国際競争力のある子どもたちを育てていますか?
政府は日本の将来(つまり教育)にお金をかけていますか?
お年寄りが大手術をしても、ほとんどが税金でまかなわれるのに、若者が先端技術を学ぼうとしたり、留学をしようとしたりするとき、ほとんどの場合、全額、親か本人の負担です。
軍事費に予算が回るよりはずっといい社会だとは思いますが。
ツアーでは、学生を電器屋さんに連れて行き、国際競争力低下の原因について考えさせたいと思います。
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