英語を使ったお仕事は多岐にわたりますが、今回は、映像翻訳の仕事についてお話します。
映像翻訳には、英語のスクリプトがあるもの(映画など)と、ないもの(TV取材など)があります。
前者は聞き取りの能力は要りませんが、文字数の制限内で訳を収める日本語力が必要です。
後者は聞き取りの能力が必須で、翻訳の字数は比較的自由です。
私がしているのは後者の映像翻訳で、テレビ番組の素材を耳で聞き取り訳します。
さて、この仕事に必要な「聞き取りの能力」って何でしょう。
私はずばり語彙力だと思っています。知らない単語は何度聞いても聞き取れません。
3月21日(金/祝)よる9時から、NHK-BSで「グレートネイチャー」という番組が放送されます。
私も翻訳に関わりました。
この時に地質学者が「バソー」と言っていたのが、なかなか聞き取れなかったのですが、
それは「basalt 玄武岩」で、「アルービオ」は「alluvial 沖積層」でした。
私は高校時代、地学が大好きだったので背景知識で助けられましたが、
もっと英語を読まなければと痛感しました。
学生の皆さんは、映画を英語の字幕で見るのがお勧めですよ。
(ただ、漫然と見るのではなく、新出単語はメモって後で調べることが語彙増強のコツです)
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