シンガポール英語集中講座のすすめ

世界一安全で教育水準の高いシンガポール。成長著しい東南アジアの中心として飛躍的な発展を続けるシンガポールに、ビジネスや観光だけでなくハイレベルな教育を目指して今世界中から多くの人々が集まっています。
シンガポールでの3年間の駐在中、インター校に通った中高生の子どもの英語力を現地の授業についていけるレベルにするために見つけた教育効果の高い語学学校を、帰国後、日本の中高生にも紹介したいと思い短期留学を企画しました。今年はこれまでとは異なるツアーです。英語の勉強は日本からでもできます。次回のツアーのご案内はこちらをご覧ください。
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アメリカのTESOL講習で学んだこと(2)

ようやくTESOL講習が終わりました。残りの40時間のオンライン講習を終えれば100時間受講したことになります。
ネイティブスピーカーに混じって学ぶのは大変でしたが、とても勉強になりました。

毎回、宿題が出ました。非ネイティブには結構大変でしたが、パワポなどのいい練習になりました。

先生って準備が大変な仕事なんだなぁっておもいました。
とくにアクティブラーニングの準備は大変です。

3日目 教科書の1章分をプレゼン 
4日目 制限時間5分間で、何かを教える。(私は折り紙を指導)
5日目 自分の国の紹介、とくに英語教師が行く場合の収入と支出をリサーチ
6日目 模擬授業 50分間で二人で高校生に仮定法を教える。授業プラン

「仮定法」の模擬授業は次のように計画し、時間内で終わり、いい成績をもらいました。
  1. ウォームアップ(5分): 仮定法を使った寸劇
  2. 文法説明(10分):条件法と仮定法の文章を両方いくつか書いて、違いに気付かせてから文法を説明(帰納的に)
  3. 練習(15分)プリントで演習させて、交換して答え合わせ。Kahootで楽しく、生徒の理解度をチェック
  4. ビヨンセの「If I were a boy」を歌詞を見ながら一緒に歌う(5分)
  5. ピアワーク(20分) 二人一組になって「ウィッシュボードシート」を使って仮定法を口頭練習。のこり5分でホワイトボードに主語を3人称にして全文を書いてもらいチェック。

生徒が7人しかいなくて、毎回のプレゼンの準備が大変でしたし、1300ドル(14万円)は大出費でしたが、それ以上に得るものが多かったです。

それは、素晴らしい出会いです。

先生のヴィンセントは、ヒューストン大学のESLと異文化教育の修士号を持つ。JETプログラムで日本に住んでいたこともある。トランプ政権の政策により、ヒューストン大学への海外からの留学生が激減したため、日本からの留学生を希望

ケリーは、3人の子を持つお母さん。ロシアに住んでいたこともあり、現在は国立公園の近くで3人の子供をホームスクーリングしながら、ロシア人に英語を教えている。

そのほかに、
NASAの近くでサッカー教室とレストランを経営する女性ラギダ
スマホのアプリ数が半端じゃないマーケティング業のカーレィ
Peace Corpでシエラレオネで1年間英語を教えた経験を持つテイラー、
定年後に南米で英語を教えようとしているトム、
韓国に帰国後、英語教師になりたいウージョン(私と彼女以外はネイティブスピーカー)
シンガポール留学を企画し、ヒューストンではテキサス史と英語を日本人生徒に教える私


私はケリーとヴィンセントと夏休みに面白い企画をすることにしました。
私が面白い企画が次々と浮かぶので、二人が驚いていました。
記憶力は全く自信がないのですが、企画力はあるみたいです。

その話はこの次に。


アメリカのTESOL(英語教師養成講座)で学んだこと(1)

アメリカの授業は楽しい! シンガポールの授業は楽しい! 日本の授業は時に退屈だ!
と3人の息子が言うので
自腹を切って、アメリカの教師養成講座に英語の教え方を学びに行くことにしました。

私が受講しているのはOXFORD SEMINERSというところが主催しているコース
土日朝9時から夕方6時 宿題もたっぷり。
お値段は6日間で1200ドル (涙)
生徒は7人 5人がアメリカ人 日本人と韓国人
元を取るために学びますよ。そして、学んだことをここに惜しみなくシェアします。
仕事の時はPCでノートをとるのですが、今回は手書きでノートをとったら、A4ノートに27ページ、ボールペンが2本インク切れしました(笑)。

大切なのは先生の個性 Teacher's Personality is the most important factor !

Vincent先生は言います。教師にとって最も大切なのはPersonality 個性だ!
つまらない授業しかできなければ、それは失格。
よく通る声で、わかりやすく、生徒たちとうまくコミュニケーションをとりながら、時間内に、スムーズに授業を行う先生が求められるそうです。あたりまえか。

予測できるような授業はするな Don’t be predictable !

順番に当てていったり、同じパターンの授業を行なうと生徒は退屈する。
様々なソースを使う。

そこで教えてもらったのが、KAHOOT  やQUIZLET LIVE 
子どもがよく家で話してくれるのですが、実際に遊んでみて初めて楽しさがわかりました。早押しクイズです。

生徒たちがスマホやタブレットを持っていなければできないので、日本の学校では導入は難しいかもしれませんが、塾などでは使えそうですね。

TESLとTEFLとTESOLは違う

①TESL Teaching English as Second Language (第2言語としての英語)
②TEFL Teaching English as Foreign Language(外国語としての英語)
③TESOL Teaching English for Speakers of Other Language (①と②を網羅)

アメリカに来た外国人に英語を教えるのは①のTESL この場合は学校以外でも英語に触れ、アメリカ文化も教える必要があります。
日本人に英語を教えるのは②のTEFL 英語は教室の中だけ。ですから教師はできるだけ英語を話し、文法をきちんと教える必要があります。
それを網羅するのが③のTESOL 

これを聞いて気がついたことがあります。
アメリカやイギリスで売られている文法などの問題集がシンガポールの問題集と比べてなぜかしっくりこなかったのです。

やはり、日本人は、アメリカやイギリスでその国に住む外国人向けに作られた問題集ではなく、外国語として学ぶ生徒用の問題集を使うべきなんじゃないかなと思います。

先週から、シンガポールの教材を使って実際に英語を教え始めたので、もう少し研究を続けます。

形容詞の順番

これは今まで考えたことありませんでした。でも、このテストを受けてみたら満点だったので感覚ではわかっていたのでしょうが、形容詞が5つも並べられるともうわかりません。

数量 意見 サイズ 温度 新旧 色 製造国 素材 ブランド 目的 名詞

One  pair of nice medium-sized new black Japanese leather Mizuno soccer shoes
なのだそうです。
私はサイズを色の後に持っていってしまいましたが、アメリカ人はみんなあっていました。
数量は別にして、主観が強いほど前、客観性が強いほど後ろと私は憶えています。












英文読解の点数を上げる3つの方法(後編)

さて、英文読解の解き方、というか、英文の読み方です。
基本的なことは前編で書きました。

英検準1級を例に、英文の読み方を説明しますが、これはどの級にも当てはまります。
英検の問題には穴埋め問題と内容一致確認問題の2種類があります。
少し解くテクニックは異なりますが、心構えは同じです。

「パラグラフごとの要旨を捉える」

この一言に尽きます。

英検の読解問題は、1パラグラフに対し1つの設問で要旨を問われます。1つのパラグラフに2題問われるとはありません。重箱の隅をつつくような問題も出ません。そのパラグラフの要旨が理解できているかどうかだけが試されているのです。

それを理解した上で3つのコツをおしらせします。


コツ1 「パラグラフを全部読み終わるまでは選択肢を見ない」ことです。

英検準1級 2017年度第2回の英文です。

The Tasmanian Effect

When Europeans first reached the island of Tasmania in 1772,  they found d the culture of the native peoples noticeably different from that of the native Australians on the mainland just 250 kilometres away. The mainland Australians had bone tools, needles, cold-weather clothing, and fish hooks, but these things were entirely lacking on Tasmania. Surprisingly, though, the island's inhabitants (          ).Over thousands of yeas, however, Tasmanian culture had become increasingly primitive, and nearly all the advances the people had made were lost.

まずは、当然、スラッシュリーディング

When Europeans (ヨーロッパ人が)first(初めて) reached the island of Tasmania(タスマニア島に着いた) in 1772(1772年、),  they(彼らは) found (見つけた) the culture of the native peoples(原住民の文化が) noticeably(明らかに) different(違う) from that of the native Australians(オーストラリアの原住民と) on the mainland(本島の) just 250 kilometres away(250km離れた。). The mainland Australians(オーストラリア本島の人々はは) had(持っていた) bone tools(骨の道具), needles(針), cold-weather clothing(防寒着), and fish hooks(釣り針), but(だけど) these things(それらのものは) were entirely(すっかり) lacking (不足していた)on Tasmania(タスマニアには。). Surprisingly(驚いたことに), though(それでも), the island's inhabitants(この島の住民は) (      空欄26    ). Over thousands of yeas(何千年もの間),  however(しかしながら), Tasmanian culture(タスマニアの文化は) had become increasingly primitiveどんどん原始的になっていった), and(そして) nearly all the advances (ほとんどすべての進化)the people had made(その人々が成した) were lost(は消えた).

赤字は知っていなければいけない単語です。
青字は知っていれば、スムーズに読み進める単語です。知らない場合は赤字の知識を使って推測する必要がありますが、それでも推測は可能です。

息子を含め、私が指導した生徒の多くは、( 空欄26 )の所がくると、すぐに選択肢を読み始めます。これが間違える原因です

今回の選択肢は以下の4つ
1)seemed to benefit from this (これの恩恵を受けていた)
2)used many other useful tools (他の便利な道具を使っていた)
3)had once possessed them (昔はそれらを所有していた)
4)had become more like mainland Australians (よりオーストラリア本島の人々のようになった)

( 空欄26 )までを読んだだけでは、私でも、どれかわかりません。
ここで悩む必要はないのです。というか、パラグラフを読み終えるまでは、選択肢を見てはいけないのです。大切なのは選択肢の後の本文の流れです。

この第一パラグラフの論理の流れば全部読まなければ見えません。上のスラッシュリーティングを読んでいただければわかるように、第一パラグラフの要旨は以下のとおりです。

「ヨーロッパ人がタスマニアに行った時、タスマニア人はオーストラリア人が持っているような道具は持っていなかった。( )。しかし(however)、タスマニアはどんどん原始的になっていき、すべての進化は失われてしまっていた。」

仮にprimitive 原始的な という単語を知らなかったとしても、つぎのadvenceがlostしたでこの文脈は理解できなればいけません。一度でわからなければもう一度読んでそのパラグラフの文脈を理解するのです。タスマニアに元々あった道具がなくなったのです。

そうなると、解答は当然、(3)です。

文脈を理解する上で必要なのが

コツ2 ディスコースマーカーを覚える

特に大切なのは、ディスコースマーカーと言われる、文章の流れを示す接続詞などです。
上の文中の赤い太字のHowever (しかしながら)
これは文章の論理が変わりましたよ、という逆接の合図です。

英検の読解の空所補充問題には、必ず、接続詞や副詞節などの問題が出ます。これらはディスコースマーカーです。

この次の問27がそうです。
選択肢は

1) In exchange (それの代わりに)
2) In spite of this (にもかかわらず)
3) Compared to this (それと比べて)
4) Otherwise (さもなければ)

「ディスコースマーカーは大切ですよ。きちんと勉強してきてくださいね」という英検の問題作成者からのメッセージが聞こえてくるようです。

Quizletにリストを作りましたので、覚えてくださいね。


コツ3 内容一致問題では、設問を見てから解く(選択肢は見ない)

英検の読解問題の後半は、内容一致問題です。

Tardigrade

Tardigrades - also known as water bears - are microscopic animals that live in watery environments and feed on juices from plant cells. These unusual creatures have recently attracted scientific attention because of their ability to enter a state known as cryptobiosis. When tardigrades are exposed to radiation, extremely hot of cold temperatures, or environments with no oxygen to moisture, a certain type of sugar replaces the water in their cells. their rate of digestion and breathing, as well as their cell functions, are then reduced to 0.01 percent of normal. Although the typical tardigrade has a lifespan of just one year, frozen tardigrades that had entered a state of cryptobiosis have been revived by researchers more than three decades later.

いきなり知らない単語で驚かすのも英検ではよくあります。キーワードがわからなくてもへこたれず読み進めます。その根性が試されていると信じて。
ちなみに私も、このパラグラフのキーワードのTandigradeとcryptobiosis の意味はわかりませんでしたが、全問自信を持って正解でした。(1級の問題も読解は全問正解でした。本業が翻訳業だから当たり前といえば当たり前ですが)

さて、スラッシュリーディングタイーム!

おっとその前に コツ3を思い出して、設問を読みます。

(32) Why have tardigrades attracted attention from scientists recently ?
(どうして、tardigrades が最近科学者の注目を集めているのか?)

Tardigradesが何かわからないけど、それが科学者から注目を集めていて、その理由が第一パラグラフの要旨になるんだな、と確信して、スラッシュリーディング!

Tardigrades(なんじゃそりゃ?) - also known as(別名) water bears (ミズのクマ、なんじゃいそれ?) - are microscopic animals (微生物の動物) that live in watery environments(水分の多い環境に住んでいる) and feed on juices from plant cells(植物細胞の液を飲んで生きている、、、そんな微生物知らん). These unusual creatures(これらの変な生き物は) have recently (最近) attracted scientific attention(科学者の注目を集めている、、、キター! この後が設問の答えだ!) because of their ability (理由は彼らの能力)to enter a state (ある状態の入る) known as (として知られる)cryptobiosis(cryptobiosis クリプトビオシス?なんじゃい?せっかく答えに行き着いたと思ったのにぃ).

答えはcryptobiosis という状態に入る能力があるから、とわかったのですが、そのクリプトビオシスがなんだかわかりません。でも、ここで選択肢を見ない!!!! パラグラフを読み終わるまでは選択肢を見てはいけません!!!科学界の注目を集める理由はクリプトビオシスだ!それが何か注意しながら読もう!と心してパラグラフの最後まで読み進めます。

When tardigrades (tardigradesが) are exposed (さらされたとき)to radiation(放射能), extremely hot of cold temperatures(超高温や超低温), or environments with no oxygen (無酸素の環境)to moisture(水分ゼロ、生物には過酷やなぁ), a certain type of sugar(ある種の糖分が) replaces the water(水と置き変わり) in their cells(細胞内で). their rate (割合、なんの?)of digestion and(消化と)  breathing(呼吸の), as well as (もまた、要はand )their cell functions(細胞の働きが), are then (その時)reduced (減る、どんくらい?)to 0.01 percent of normal(通常の0.01%にまで ). Although the typical tardigrade(代表的なtardigradeは), has a lifespan (寿命を持っている)of just one year(1年間 だけども), frozen tardigrades(凍ったtardigrade) that (どんな?)had entered a state of cryptobiosis (クリプトビオシス状態にはいったtardigrade) have been revived(生き返らされた) by researchers (科学者によって) more than three decades later(30年以上も後に).

これはすごい生き物だって思いません?
このパラグラフの要旨は以下のとおりです。
「Tardigradeという変わった生物が科学界から注目を集めている。その理由はcryptobiosis。
過酷な環境に置かれるとtardigrade の水分が糖分になり、活動量が0.01%になる。そしてそのcryptobiosis状態になった冷凍tardigradeは通常1年の寿命なのに、30年以上後でもよみがえる」


ここで「へんな生き物」という本を読んだことのある生徒は、tardigradeがクマムシであると予測ができるでしょう。
クリプトビオシスの意味がわからなくても、過酷な状態では活動量が0.01%になったり、冷凍してクリプトビオシス状態になっても30年後に溶かすと生きているということがわかるでしょう。
上のように要旨がつかめれば、選択肢を見誤ることはありません。

選択肢は以下のとおりです。
Why have tardigrades attracted attention from scientists recently?
(なぜ、tardigrades は最近科学界からの注目を集めているのか?)

1)Their ability to slow down important physical processes allows them to survive in extreme environment (彼らの能力/遅らせる / 大事な体のプロセス / それによって/ 可能になる/ 生き残る / 過酷な / 環境でも)
 
もうこれはドンピシャですよね。他の選択肢を読む必要はないのですが、自信がなければその後の選択肢を読みます。

2)The large amount of sugar(大量の糖分) in their cells (彼らの細胞内の) makes them (彼らを)a valuable food source (貴重な食料源にする) for other animals (他の動物のための)

こんな選択肢を選ぶ生徒は、sugarの意味しかわかっていない証拠です。2級を再受験させます。

3)They have shown (彼らは見せてきた)that an organism's cells (organismの細胞) can remain healthy (健康なままである)for a long time (長い間)after the organism (そのorganismが) has died(死んだ後も).

これを選ぶ生徒は、不注意で、なんとなく、読んでいる生徒です。
organismは有機体、生き物という意味ですが、わからなくても、「死んだ後でも健康なまま」というところで変だと気づくべきです。死んでいませんし、活動量が0.01%になるとかいてあります。クリプトビオシスがどんな意味だろう、と注意深く読めているかが試されています。

4)The fact (事実)that they cannot digest (消化できない) sugar(糖分を) in certain situations (ある状況下では)makes them useful(彼らを有用にする) for studying (勉強するために)cell processes(細胞プロセスを)

これを選ぶ生徒も、まったく文章の意味がわかっていません。sugar(糖分)とcertain situation(ある状況)という言葉に惑わされてしまったのでしょうか。

とにかく、先に設問を読んで、それをヒントに、読んでください。それがそのパラグラフの要点です。(32)では、どんな能力で科学界の注目を集めたのか、わからない単語があってもめげずにしっかり読めるかどうかが試されているのです。

ちなみに、
次の(33)の設問は
クニエダ・タケカズの実験が示すことは、Dsupプロテインは、、、、
です。
そして、これはこのパラグラフの要点になります。

ですからDsupプロテインの意味がわからなくても、彼の実験の結果に注意しながら読めば答えは見つかります。選択肢は読んじゃだめですよ。設問だけです。
とにかく第2パラグラフの要旨をつかんでください。

本当は最後まで解説したいのですが、長くなりすぎても良くないので、ここまでにします。

3つのコツ 覚えましたね! とにかく、そのパラグラフで何が言いたいのかを読み取る努力をしてください。

英検まであと1週間。頑張ってくださいねー。



2018年春のシンガポール留学は、定員を超えるお申し込みがあり、締め切りました。
お断りをした方にはお詫び申し上げます。
2018年夏のシンガポール留学も開催する予定です。ご予約はこちらまで





英文読解の点数を上げる3つの方法(前編)

皆さん、今週はセンター試験。来週は英検ですね。
英文読解で点数が取れない、という人。
それは、語彙力がないか、読解力がないからです。

私が生徒たちに英検の受験を強く勧めている理由は2つです。
1)英検の大問1の語彙のテストで、生徒は自分の語彙力のなさに気づくから。
2)英検の読解問題は非常に良くできていて、文脈を理解できていないと解けないようにできているから。

英文読解で得点を上げる方法は3つ

1)語彙力を上げる。

あまりに当たり前のことですが、それが軽視されているように思われます。
読解で必要な文法は中学校までの文法です。(理由は(2)で説明します)
英検の大問1で半分も取れない生徒は、まずは単語をどんどん覚えてください。
私がお勧めするのはQuizletやDuolingoです。どちらも無料アプリです。
シンガポール留学に参加した生徒たちには、レベルにあった単語集をシェアしています。
紙の単語帳を見て覚えるよりも音声や画像と一緒に覚えた方がずっと早く覚えられます。

(受験の直前まで、語彙は増やしてください。次男が2016年に医学部受験をした時は、直前には医学・科学分野の英単語を集中的に学び役に立ちました。医学部受験に医学用語は必要ないという意見も多々あります。でも、過去問で医学用語が頻出する大学を受験する場合、基本的な医学用語がわかっているとより速く正確に読めます。あくまでも英語の基礎がきちんとできている生徒の直前対策です。)

2)必ず読み下す。スラッシュリーディング

まさか、関係代名詞やthat以下などの節や句をカッコで囲んでいませんよね。
スラッシュで切りながら、決して後戻りせずに読む癖をつけてください。
よく、一文が長くて大変だ、という声が聞かれますが、そうでしょうか?
それは、文章を日本語に訳しながら読んでいるからです。

英文は英語のまま読むのが基本です。基本的な構文は中学までで習っていると思います。


これからは

I go to the park on weekdaysは、
私は平日に公園に行く 

と読むのではなく、

私は行く、公園に、平日に、

と読んでください。

私は行く (to どこに?)公園に、(on いつ?)平日に 

と前置詞に導かれるように読んでいけば、疑問がどんどん解消されて気持ちよく読むことができます。

I  /go / to the park/ on weekdays / with my dog / called Bibi / which I got / from a rescue centre / which is organised / by a local volunteer group / who is concerned about homeless animals / and / working hard /to find families/ who can adopt / the unlucky animals/ to take good care of them.

私は 行く、(どこへ)学校へ (on いつ?)平日に (with 誰と?)犬と 呼ばれる(=名前は)  ビビ それ(=ビビ)は 私が ゲットした (from どこから?) レスキューセンターから、そこは、運営されている (by だれによって?)、ボランティアグループによって、そのグループは (どんな人?)心配している、(about なにを?)野良動物を、そして、一生懸命働く (to なんのために?)探すため、(なにを?)家族を、(who どんな?)引き取る、(なにを?)不運な動物たちを、(to なんのために?)よく世話をするために

という風に読んでいくのです。 慣れていくとスラッシュの幅は広がり、しまいには不要になります。
上の文を自然な日本語に訳そうと思うと大変です。延々と戻りながら読まなくてはいけません。複雑は文法構造の知識も必要です。

私は30年以上前の大学入試の時、塾の先生がいう通り、カッコでくくりながら読んでいましたが、幸い大学入試の数ヶ月前に、同時通訳方式の教材を何かの宣伝で見つけ親に頼み込んで買ってもらい、少し訓練したら読み下しができるようになりました。

今、調べたら、その商品はまだ販売されていました。
ただ、読み下し方法はとても簡単なので、別に高い教材を買って学ぶ必要はないと思います。
私の息子達やシンガポール留学の生徒達も一度教えるとすぐにできるようになります。
「スラッシュリーディング」で検索してもたくさん出てきます。


3)パラグラフごとの要旨、文の論理を理解する。

長文を読む時は、ひとつひとつのパラグラフが一体何について書かれているのか意識します。
単語がわかっても、文の意味がわかっても、ここが弱いと長文を読みきった後に論旨の流れが理解できません。

英検の問題は憎いくらいにそこついてきます。


詳しくは次に書きます。

中高生を勉強させるアメリカの成績システム(GPA)

アメリカの公立の中高 では、毎日のように宿題が出て、毎週のようにテストがありますが、成績のいい子も悪い子も、全てそれをこなしています。それはなぜでしょう。

ひとつめの理由は前回こちらに書いたように、必須教科はレベルが選べ、選択教科は自分の好きな教科が選べるからですが、それだけではありません。

2つ目の理由、
それは、GPAというグレード(成績評価)システムです。
GPAとは、Grade Point Average 成績の平均点という意味で、宿題やテストを受けると、その結果が学校のシステムに入力され、教科ごとの平均点が算出されます。

この週末、中2の三男がとても時間と手間のかかるレポート作りと数学と英語と理科のテスト勉強をしていますが、
「グレードシステムがなければ、僕は絶対こんなに勉強していない」と断言しています。

先週の英語の成績が悪くて今週のアメフトの試合の出場停止になってしまったからです。
本当に楽しみにしていただけに、とても辛い通知でした。
でもアメリカでは、よく聞く話です。

成績が悪くても気にしませんが、試合や舞台に出られないのは、彼にとっては恐怖以外のなにものでもありません。

もちろん、一回のテストで決まったわけではありません。70点ギリギリだったため、一回のテストでこれまでの平均が下限の70点を切ってしまったのです。外国人だなんて、言い訳も一切通じません。

アメリカの成績評価はシステムを簡単に説明すると

  • 宿題やテストがすぐに採点・入力され、教科ごとの平均点(GPA)が算出される。
  • 学校の連絡システムを通じて、本人と保護者には常時、開示される。
  • GPAが悪い(70点以下)と課外活動(部活動、公演会、旅行)の参加停止
  • 成績のいい生徒は学年末に表彰  

 です。

例えばこれは三男の「アメリカ の歴史」の成績です。


9/14、9/27、10/3提出期限の日々の宿題はこなしています。
100点が4つ 95点が1つのため 宿題の平均点は99点
でも、宿題は成績GPAの20%しか占めません。



緑色のQuizzというのは小テストです。
そして、黄色がTest.1章ごとのまとめテストです。
Testは3週間に一度ほど、これの比重は50%と大きいです。
アメリカにきてまだ1年半、現地の生徒と一緒に予備知識もなく学ぶアメリカの歴史はかなり困難でいい点数を取ることができません。


そして、それらの合計の平均(GPA)が、日々更新されます。
教科の一つでも70点を切ると、課外活動の出場(出演)停止です。

現在の成績(GPA Grade Point Average )です。
1時限目 スペイン語 2時限目 理科(上級クラス)3時限目(歴史)4時限目(演劇)5時限目(英語)6時間目(学級活動 宿題をする時間)7時限目 数学 (上級クラス)8時限目 体育


ポイントは「毎日の成績の変化が、学期中いつでも確認できる」点です。
生徒たちは毎日のようにチェックしています。
メールでの通知も親が設定できて、デフォルトでは、遅刻、宿題の未提出、70点以下のテスト、90点以上のテストの連絡がその日にきます。

テストが悪かったり遅刻すればその日にわかるので対策がとれます。
テストがよければ、その日に褒めてあげられます。
中高生が「宿題をやった」と嘘をつくこともできません。
悪いテストを隠すこともできません。
学期末に成績が悪くて親が驚く、ということはありません。
非常に客観的で正確な評価ゆえ、文句のつけようがなく、進学先も就職先も大いに参照します。

先生の仕事は宿題を出さない生徒を叱ることではなく、ただ成績をつけてデータ入力することです。ドライですが、三男はこちらの方が生徒はずっと勉強すると言います。

アメリカの親が日本の親に比べてGPAを重視するのはそのためです。



こうしてアメリカでは、学校と家庭が連携を取りながら子どもの教育環境を整え、子どもは与えられた多くの課題を整理しながら締め切りまでにきちんとこなすことを学ぶのです。

10月18日追記

1)このシステムを、日本に取り入れる時は慎重に行ってください。
日本の高校でも、成績が悪いと部活動が停止になる学校があるのですが、成績が悪く部活動まで奪われてしまった生徒が不登校になってしまったと聞きます。(直接聞いたので実話です)
罰することは内面の成長につながらない、という意見もあります。






ヒューストン ハリケーン・ハーヴィ 体験記


私はテキサス州ヒューストンに今住んでいます。
日本でもニュースになったハリケーン・ハーヴィは、報道通り凄まじいものでした。
私が住んでいる一帯は大きな被害を受け、うちは奇跡的に無事でしたが、最後の家から水が引いたのがハリケーン通過後2週間の昨日。それまでは大洪水でした。
私も一昨日まではボランティアに奔走し、昨日はようやく休みを取って16時間寝ました。
貴重な体験だったので、記録を残しておこうと思います。

ハリケーン上陸前
天気は快晴。ハリケーンや洪水の準備をするように、と言われても何を準備していいのかわかりませんでした。とりあえず断水と停電の準備をしようと思いました。
スーパーの水やパンは売り切れてしまっていました。沸かして冷ました水を貯めました。
お風呂に水を貯めました。(結局、断水はしなかったので不要でしたし、ハリケーン後にはスーパーで水が買えました。)
ガソリンスタンドには長蛇の列ができていました。(ハリケーン後、製油所が被災により、ガソリンが高騰しました。)
なんだか、その時は、私も周りの人々もこんなに大事になるとは思わずに、スーパーボウルの前の買い出しのようでした。ちょっとワクワクするね、なんて言っていたほどです。

ハリケーン上陸
ハリケーンは、まずはヒューストンの南西の海岸、コーパスクリスティーというあたりに上陸しました。テレビが映し出す暴風は凄まじかったのですが、この日もヒューストンは晴天。このハリケーン情報は本当なの? 学校も休講になったのに、雨もほとんど降らず、肩透かしでした。

雨が降り始める
ようやく雨が降り始めました。バケツをひっくり返したような雨が降ります。それも止みません。洪水の心配が本格的になり、1階にあるものを2階や高いところに移しました。庭の水が家屋に入ってきそうになったので、夫が溝を掘って塀の外に水が逃げるようにしてくれました。

私が住んでいる家は、周りを塀に囲まれた戸建の集合住宅(gated community)にあります。
四方を塀に囲まれているのではなく、1面だけはBayouという小川に面しています。小川沿いの家は、私の家のような塀沿いの家に比べて景色も良いため、お金持ちが住んでいます。私のコミュニティーでは、164軒のうち、40軒くらいが小川に面しています。

携帯電話で(Flash flood)鉄砲水のアラートが何度もなり、うるさいので消してしまったのですが、実はこの時にはうちのコミュニティーの川沿いの人は家の中に水が入ってきていて緊急避難をしていました。

洪水が始まったという情報があったので、大雨の中、数十メートル歩いて小川沿いの家を見に行くと、モーターボートで次々と人が救出されていて驚きました。強制退去です。
着の身着のまま犬と脱出したアメリカ人友人を家に招き入れましたが、彼らは一人一つのゴミ袋を持っているだけでした。
うちに泊まるように勧めましたが、被災者はホテルが無料で、早く取らなければ部屋がなくなるということでその友人はホテルに行きました。日本人社会ではこのことを知らない人がいたので、次の「洪水被害にあったら」に詳しく書きます。

雨が止んだあとのダムの計画放水
雨は止みました。ところが洪水は引きません。引かないどころか水位が上がります。
理由は溢れそうになった貯水池のダムの決壊を防ぐために計画放水(Controlled release of water)をしたからです。
記者会見があるたびに、コミュニティーの人たちはテレビにクギ付けです。ダムの決壊は困るけれど、放水も困ります。結局、この放水によって新たに多くの家が床上浸水しました。やるせない思いです。

結局、私のコミュニティーでは164軒のうち、床上浸水した家が130軒ほど、停電も浸水もしなかった家が我が家を含めて20軒ほどでした。
浸水して廃車となった車が150台以上 このことから、どれほど急激に水かさが上がったのかお分かり頂けると思います。

雨が止むと私はボランティアを始めました。
まずしたのは、放水によるこれ以上の水位の上昇に備えて、お年寄りの家の荷物を2階にあげたり、まだ浸水していない車を計画放水による浸水の被害から守るためにジャッキアップをしたりすることです。

次は毎日の水位を避難している人たちに知らせました。
皆、自分の家の様子やいつになったら戻れるのか知りたがったからです。

また、アジア人の被災者のために、防水ズボンとボートを手配しました。ハンティングや釣りをあまりしないせいか、アジア人はアメリカ人ほど防水ズボンを持っていなかったからです。
このことに関しては次の、「洪水の被害にあったら」に書きます。

水深レポートのほかに、家屋状況のレポート、カビないように2階の窓開け、近くのホテルに避難中の人のための洗濯、警備員のサポートなどいろんな仕事がありました。

水位が下がって、人が帰ってきたら、ボランティアチームを作って、保険をかけていない家を中心に、床剥がし、壁剥がし、清掃などのお手伝いをしました。

こちらの家は木造が多いので、浸水したらすぐに壁や床をはがして、柱を乾かさなければいけないのです。

ハリケーンがすぎて2週間。ようやく水が引き、全ての人が車で自分の家に戻れるようになりました。私は少し疲れが出て、昨日は1日16時間くらい寝て、今は元気です。
2週間休講だった学校も明日から始まります。
ようやくブログが書けました。
次は、「洪水被害にあったら、知っておくべきこと」を書こうと思います。




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