シンガポールの学生は、日本の占領時代(1942-1954)のことをよく学びます。
ローカルの学校に通っていた次男は歴史の授業では1年のうち2-3ヶ月は学びました。
それはしかたのないことだと思います。
大国に囲まれ、国費の最大出費が軍事費で、徴兵義務のあるこの国では、国を守らないとどうなるのか国民に教える必要があるからです。
戦争中、日本軍はシンガポール人に対して酷いことをしました。
それでも、シンガポール人の対日感情はとてもいいです。
それは戦後の日本の貢献もきちんと理解しているからです。
原爆を落とされながらも、戦後復興と民主化を手助けしてくれたアメリカに日本人が感謝しているのと同じだと思います。
帰りのバスの中、ガイドのトーマスが次のような話をしてくれました。
「ほとんどのシンガポール人にとって戦争は遠い過去の出来事です。
日本は戦後、シンガポールが発展するために多くの力を貸してくれました。
復興の良い手本を見せてくれて、多くの投資をし、工場を作り、雇用を創出し、いろんな技術を教えてくれました。日本はシンガポールの発展に大きく貢献してくれました。だからシンガポール人は日本が好きなのです。
今回の日本の皆さんは、時間に正確で、リーダーをリスペクトしていて素晴らしいと思いました。」
参加者の皆さん、ありがとう。
マクドナルドに行った時に、みんながテーブルを綺麗に片付けて出て行ったことを、マクドナルドの店員が驚きとともに感謝してくれました。私はあたりまえとは思いましたが嬉しかったです。
海外に一歩出ると、みなさんは日本の代表です。
日本人がシンガポール人に好かれているのは、これまでの日本人の功績です。
これから日本が尊敬され続けるかどうかは、皆さんの行動にかかっています。
私はよく「日本が好きです」と言ってくれる外国人に「どうしてですか?」と聞きます。
アジアの人は、日本の製品が優秀だから、という返事をくれる人が多いです。
(フランス人は、文化や礼儀のことを褒めてくれる傾向があります)
最近、他の国に押され気味な日本のものづくりですが、これからも信頼されるいい製品を作り続けていけるように、皆さん今は一生懸命勉強をして下さい。
期待しています。
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