シンガポール英語集中講座のすすめ

世界一安全で教育水準の高いシンガポール。成長著しい東南アジアの中心として飛躍的な発展を続けるシンガポールに、ビジネスや観光だけでなくハイレベルな教育を目指して今世界中から多くの人々が集まっています。
シンガポールでの3年間の駐在中、インター校に通った中高生の子どもの英語力を現地の授業についていけるレベルにするために見つけた教育効果の高い語学学校を、帰国後、日本の中高生にも紹介したいと思い短期留学を企画しました。今年はこれまでとは異なるツアーです。英語の勉強は日本からでもできます。次回のツアーのご案内はこちらをご覧ください。

自宅で留学!

新型コロナの影響で、2020年春のシンガポール留学は中止。
でも、やる気満々となった生徒さんたちの教育を私は諦めたくありません。
シンガポールに行かないで、シンガポール留学をすることができないか、考えました。

そして、また一つ思いつきました。

自宅で留学! 

ZOOMでできることはまだまだある!

早速、グループチャットで連絡します。

「バーチャル留学しましょう。
みんなでやり方を決めていきたいのですが、ざっと考えていることは、
3/20-22 日中にカメラを持って街に出てください。
そして外国人を案内するつもりで(実際に案内してもいい)写真を撮ってください。
その写真に英語で説明をつけて、23日の夜に英語でZOOMでプレゼンをします。
シンガポールの学生や、海外の学生がプレゼンを見に来ます。」

生徒たちは
「面白そう!」とノリノリです。(最高の生徒たち!)

早速 手が上がったのが、

  • 鎌倉
  • 高尾山
  • 伊勢
  • 秩父
  • 横浜
  • 渋谷や桜の名所
  • 吉祥寺
  • 青山、下北沢、代官山などのファッション街
  • 巣鴨

の9名です。
私も京都に行っちゃいました!
桜の季節なのに、有名な嵐山の竹林も空いていました。朝早かったからかも。

今晩、20時から、ZOOMでプレゼン大会です。
シンガポールやインドネシアから、続々と申し込みが続いています。

私のシンガポールインドネシア留学の「売り」は、現地の学生たちとの交流です。

プレゼンの後では小さなグループセッションを設けます。
シンガポールの学生たちにファシリテーションを頼んで、
楽しい会話になるように準備をします。

プレゼンが終わりました。
みんな素晴らしいプレゼンでした。
英語もわかりやすかったです。
今の中高生は、プレゼンが上手だと感心しました。
でも、私が今回の目標としていた「友達作り」をするのに必要な、
小さなグループに分ける時間(ブレイクアウトセッション)が足りなかった。
ファシリテーションって難しい。
頑張るぞ!






閉校中はオンラインで学ぶ

コロナウイルスの拡散防止のために、3月2日より突然始まった休校
中高生の皆さんはどうお過ごしでしょうか。
日本人のママ友からは、ため息が聞こえてきます。

一方、日本にいる外国人のママ友に聞いてみると、、、
日本のインターに通う高校生は、
朝9時の朝会から夕方の4時半の帰りの会まで、
通常通りのスケジュールで、
先生やクラスメートとネットでつながりながら、
自宅で朝から夕方まで楽しそうに勉強しているそうです。
(小・中学生もそうだとか)


羨ましい

メールを転送してもらいました。

Hi Grade 11 Students,

I wanted to write briefly about tomorrow and continuous learning and also give you some updates about your EE and CAS.  Firstly, regarding tomorrow... treat it like a normal school day.  You should be ready (awake, clean, dressed, and online) and ready to go for tutor time at 9:00am.  Remember to find a good place to work where you will be comfortable for the online sessions.

Here is your daily schedule:
  • 9:00am - Teachers post learning information for classes that day
  • 9:00-9:15 - Tutors host students in GoogleMeet video check-in 
    (you should have an invite for this from your tutor)
  • 9:30-10:30  - Optional video sessions with teachers (check Veracross Daily for details)
  • 10:30-12:30 Teachers available online for classes scheduled in p1-4
  • 2:30-4:30pm Teachers available online for classes scheduled in p5-9

11年生のみなさん

明日の予定とEE(エッセイ)とCAS(活動)についての連絡です。
明日も、通常の登校日の扱いです。
準備(起床、洗顔、着替えて、オンライン)して、
オンラインセッションをしやすい場所を見つけて、
9時には朝の会に出席してください。

毎日のスケジュールです。
9:00      各教師が、その日の授業の内容を投稿します。
9:00-9:15         GoogleMeet Videoで チューターが生徒の出席を確認します。 
         (チューターから招待が届いているはずです)
9:30-10:30       希望者は、教師とビデオセッション
                         詳細はVeracross(学校連絡システム)を参照のこと
10:30~12:30  1時限から4時限目の内容 教師とオンラインで連絡可
12:30-14:30       昼休み
14:30~16:30  5時限目から9時限目の内容 教師とオンラインで連絡可

(後略)

友人に聞くと、通常の授業のように、
Google Hangoutを使いながら、
Google Classroomで出た課題を、
グループで、2人で、1人で、と
いろんな方法で解いているそうです。

友人曰く、他のインター校でも小学生にも、
オンラインで授業が行われているそうです。

中国でもそうだと聞いています。
シンガポールは通常通り、学校が開かれていますし、
もしも、学校が閉鎖されても
E-Learningの準備ができているそうです。

世界にできて、
なぜ、日本はできないのでしょうか?

世界との教育で差がついてしまうのではないかと心配です。

「混乱する時に、創造が生まれる」と言います。
私も、ZOOM(ビデオ会議システム)で何かができないか考えました。

巷には、とてもいい教材が溢れています。
中高生向けのイベントもたくさんあります。

今週、生徒に受けてもらった授業はどれも素晴らしいものでした。
Ai Grow 「考える力養成オンライン講座」(募集締め切り
中高生 起業講座「働くってこんなに楽しい!」(リンク

ただ、聞いているだけでは物足りないので、
生徒たちと終わった後で話し合ったり、
宿題を出したりしています。

中高生が素晴らしいのは、
ちょっとリサーチの仕方などを教えると
すぐにできるようになることです。

様々なオンライン教材が無料で利用できるようになっています。
こちらをご覧ください。
Facebookの高校生のGrothhub(大人も入れます)のグループ(リンク)に入っているといろんな教育イベント情報が入ってきます。

でも子どもたちは与えられるだけではどんなにいいものでも利用しないので、
学校が責任を持ってオンライン技術を使って授業してくれるのが一番です。


スタンフォード大学のオンライン講座

スタンフォードのオンライン授業

三男がStanford e-Japanというオンライン講習を受け始めました。
スタンフォード大学でElgin Heinz優秀教師賞を受賞したWaka Takahashi先生が作られた
ため息が出るほど素晴らしい授業です。
私は、教壇で教える経験はほとんどないのですが、教育オタクなので、
3人の息子たちの学習をいつも(嫌がられながら)のぞいています。
シンガポールやアメリカの中高や、IB教育、今回のStanford e-Japanなど、
一流の教育を子供と一緒に学んでいるのです。
経産省の未来の学校事業の「ファシリテーションスキル研修」を受けたのも、
自分の留学プログラムに生かしたいからです。

Stanford e-Japanは、約5ヶ月間のプログラムで

  • 月に3回ほど90分間?のZoomの授業、
  • 30分程度?の動画の講義、
  • その講義に対する論述の課題
  • Canvasという生徒たちのディスカッション用のチャット
  • 最後の論文 (この配点が高い)

で構成され、最優秀賞をとった3人の生徒はStanford大学に招待されるというご褒美付きです。

先生は素晴らしいファシリテーターで、最初のZoom授業は、コースの説明と参加者全員の自己紹介と質疑応答で終わりました。

これは、最近「ファシリテーションスキル研修」で学んだのですが、
「心理的安全性」を高め、生徒がのびのびと発言できるようにするためでしょう。

今後学ぶトピックは以下の通り 

・アメリカの宗教
・日米同盟
・アメリカの政治制度/日本の政治制度の比較
・第二次世界大戦
・日系アメリカ人収容
・アメリカの高校と教育
・市民と人権:マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
・アメリカにおけるジェンダー問題と平等
・シリコンバレーと起業家精神
・留学と日米関係の将来

今週の動画講義のテーマは「アメリカの宗教」。
一般的に経済が豊かな国ほど信仰心が薄れるが、豊かなアメリカが信心深いことについて興味深い分析がなされた講義でした。

そして、動画講義について質問がついていて、1-2ページのレポートを提出します。
加えて、Prompt(刺激)といって、日本の宗教について好奇心をくすぐるような質問も出ています。
(良いタイミングで、良い問いが出すところが、ニクい!)
生徒たちも、疑問が湧いたらどんどんCanvasにシェアするように促されます。(アクティブラーニングの基本)

早速、Canvasでは盛んなディスカッションが始まっています。
チャットといっても、見ると、10-20行の意見の陳述です。
最低3回は意見を出すことが求められいます。
(提出期限日に3回書いてはいい成績がもらえないことになっています。)
今日は3日目の火曜日ですが、すでにかなりのやり取りがされています。
個人の体験や意見、様々な視点から宗教が語られ、高校生たちの宗教に対する考えがどんどん深まっているのがわかります。
(アクティブラーニングの基本ですが、生徒たちは、先生の「正しい」教えよりも、生徒同士の様々な物の見方、自分で発言することによる気づき、から多くを学びます。)
このディスカッションボードは先生も読むことができるのですが、先生の入っていないLINEグループも作られているようです。

生徒が取り組みたくなるような仕掛けがそこら中に散りばめられています。
私もいつかこんなzoomオンラインクラスが作りたい、って思いました。
三男、図書館でこんな本を借りてきました。宗教の宿題は提出し終わり、次は違うテーマなのに、生徒間のディスカッションが続いており、疑問が湧いてくるようです。自律的な学習者が作られる指導スタイルに驚嘆です。

コロナ休校中の様々なオンライン教材について

コロナウイルス休校で、様々なオンライン教材が無料で公開されています。
それはそれで良いことなのですが、
無料なら生徒たちは喜んで取り掛かるでしょうか。
答えはNoです。(中高生男子を3人育てた母親を代表して自信を持って答えます!)

ただばらまくだけではMOOCs(Massive Open Online Courses)と同じです。
取り掛かるのは一部の向学心にあふれた生徒と、学び直しがしたい大人だけです。
「Mookは失敗作だ。すくなくとも我々が求める目標には届かない」
と、シリコンバレーにあるインドのオンラインプラットフォーム企業はMOOCsからの撤退を決め、2017年に学生が就職希望先に提出できるプロジェクトを個人的にサポートする事業に転換しました(記事のリンク)。

バラマキオンライン教材とStanford e-Japanの違いはなんでしょう。

1)選ばれた生徒たちがアクティブに切磋琢磨しあえる環境
2)学んだこと、提出したものがきちんと評価される仕組みとご褒美 
3)提出が遅れた場合、点数がつかないという罰
4)参加生徒を刺激する良い問いを出すファシリテーター

学校にはこの点をきちんと押さえて欲しいと思います。
学校がちょっと介入するだけで、オンライン教材はとても効果が出ると思います。
オンライン教材を紹介するだけではなく、頑張ってやったことを評価して欲しいです。
人間は弱いです。
すぐにサボります。
そして落ち込みます。
気持ちも、
学力も。

だから、
楽しくやらせて、
きちんと評価して欲しいです。
親にその仕事を投げないで欲しいです。
(逆に、朝起きない、ゲームをやめない、など日常生活に関することは、学校とは無縁の家庭の範疇だと思っています)

シンガポール留学は今のところ、実施未定 (3月4日追記)


シンガポール留学2020年春 キャンセルが6名出て、現在11名です。
今回は、ギリギリまで行くか行かないかの判断はしません。
でも、ギリギリまで、準備はさせます。
今回は人数が少ないため、シンガポールの塾では既存のクラスに入ってもらいます。
かなり厳しい授業になるので、助走のために、授業で使われている教材を共有します。

私がシンガポール留学を実施している理由は、
自分の息子たちを育てたように、
縁のあった生徒たちにも、同じような体験をさせ、
国際社会で働ける英語力や国際性を身につけて欲しいからです。
それが、自分にできる社会貢献だと思っています。子供大好きですし。

もっと具体的にいうと、6月の英検の試験に合格させたいのです。
今回の参加者11名の内訳は、次の受験級が
1級 2名
準1級 5名
2級 1名
準2級 3名
です。
中1から高1です。
立派ですよねー。
でも、準1級に受からせるのは本当に大変です。
自分で頑張る子しか受からないからです。

参加生徒は、毎日のように、オンライン英会話を受けて、私に報告をくれます。
私は、一緒の教材を読んだり、絵文字で返信したりします。
オンライン英会話の会社や取る講座は生徒に選ばせます。

これもファシリテーションスキル研修で学んだのですが、
生徒が学ぶ気になるのは、次の4つが揃った時ですです。

  • 関係性(私や他の生徒たちとの関係がいいこと)
  • 自律性(自分で選んだと自覚できること)
  • 有能性(自分の能力が伸びていると自覚できるレベル)
  • 関連性(今やっていることが、シンガポール留学中や将来役に立つこと)
これからも、学んだことを、ご縁のあった生徒たちに還元していきたいと思います。





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