シンガポール英語集中講座のすすめ

世界一安全で教育水準の高いシンガポール。成長著しい東南アジアの中心として飛躍的な発展を続けるシンガポールに、ビジネスや観光だけでなくハイレベルな教育を目指して今世界中から多くの人々が集まっています。
シンガポールでの3年間の駐在中、インター校に通った中高生の子どもの英語力を現地の授業についていけるレベルにするために見つけた教育効果の高い語学学校を、帰国後、日本の中高生にも紹介したいと思い短期留学を企画しました。今年はこれまでとは異なるツアーです。英語の勉強は日本からでもできます。次回のツアーのご案内はこちらをご覧ください。

ツアーの目的 その2 異文化理解

学生をシンガポールに連れて行きたい理由は、英語だけではありません。

若者に、いろんな宗教に触れてもらいたいのです。

以下は私の体験です。


シンガポールに来るまで、私はイスラム教のことを、なんとなく恐ろしい宗教だと思っていました。
信者に、あれしちゃいけない、これ食べちゃいけない、って厳しすぎる。
豚肉美味しいじゃん!
女の人はいつも身を隠していて、おしゃれもできない。女性蔑視じゃないの?
1年に1ヶ月も断食月(ラマダン)があって、その間は、日の出から日の入りまで飲食できないなんて。
日本のテレビでみるイスラム教のイメージは、自爆テロ・・・。 などなど


シンガポールに3年間すんでいる間、イスラム教徒の友達が何人かできました。
そして、上記のような私の偏見は徐々になくなっていったのです。


彼らは、ラマダン月には、日の出から日の入りまで飲み食いを一切しません。(病人や妊婦は別)


最初の年は、そんな彼らが理解できませんでした。
毎日おしゃべりしていた仲良しの守衛さんには、
「今日も朝からご飯を食べていないの?」
「暑いから、のどが渇くでしょう? おなかがすいて、イライラしない?」
「水分補給しないのは危険じゃない?」
「何歳からそんなことができるようになるの? うちの子なんて1食も抜けないわ」
などと話していました。


イスラム教徒が1年に1ヶ月も日中断食をする理由を知っていますか?


イスラム教徒の友人が私に教えてくれた答えは、


「ご飯を食べられない貧しい人や苦しい人の思いを理解して、思いやりの心を育てるため。」


というものでした。 


それを聞いたとき、私はイスラム教のことを「恐いと思っていたけど、優しい宗教なんだな」って思いました。 


そして、もっと知りたくなりました。


その後、断食には、自分の大切な信仰を実践で表すため、という意味があることも知りました。


それから、好奇心と尊敬の念を持ってイスラム教徒の人たちと触れ合う中で、彼らの宗教、彼らの宗教に対する思いを理解していったからです。


細かいことまでは無理でも、少なくとも、彼らがどれだけ信仰を大切にしているか、ということを理解できました。 そして、もっと友達が増えていきました。


こういう出会いは、ヒンズー教、仏教、キリスト教の人ともありました。


自分は入信したり、信者と結婚したりはできないけど、彼らを理解できるようになっていったのです。


これは私の人生における大きな収穫です。


私の子どもたちも、他宗教に偏見はありません。相手の信仰を大切にするように教えました。

自分の子どもだけではなくて、これから、世界に羽ばたく学生に、いろんな宗教について知ってもらいたい。
テレビやインターネットの知識ではなくて、他宗教を実際見て、信者と出会いをつくり、料理を食べる機会を作ってあげたい。 


それが、私が、シンガポールに学生を連れて行きたいと思う2番目の理由です。

今回のツアーに参加してくれる学生さんには、できるだけそういう機会を作りたいと思っています。

(ブログ内で間違ったことを書いていましたら、コメント欄で教えてください。訂正します。)




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