昨日の投稿に続いて、ボランティアについて書きます。
シンガポールではオーストラリアンスクールで、アメリカでは現地校で、そして、日本の小中高でPTAのボランティアをしてきました。
違いはいくつもあるのですが、ここでは一つだけ。
海外の学校では、年度末に、その年にボランティアをした人を招いて「感謝の会」を開いてくれるのです。
その会にはボランティアをした人だけが招かれます。
執行部だけではなく、クラス役員、図書ボランティアをした人、遠足の引率をした人、全ての人が招待されます。
高額な私立インターでは、スポンサー付きの豪華なランチが振るわれたり、そうではない学校では普通の立食の軽食だったりするのですが、食べ物ははっきり言って何でもいいのです。
一緒にボランティアした人と再び出会い、ボランティア精神のある人たちと一緒の時間を過ごせるのがいいのです。本当に誇らしく楽しいひと時でした。
そういうパーティの場で、校長先生が「ありがとうございました。皆さんの力なしでは、学校運営はこれほど成功しませんでした」と一言言ってくださるのが、嬉しいのです。
他の学校はわかりませんが、日本のPTAでは、そのような経験はまだありません。
日本はボランティアの人にもっと感謝するべきだと思います。
2020年のオリンピック。
8万人のボランティアが集まるかどうか危ぶまれているそうです。
ロンドンオリンピックでは、24万人の応募があったというのに、寂しい限りです。
そこで、大会委員会にお願いがあります。
大会が終わって落ち着いたころで結構です。
ボランティアを招待した感謝の会を開いていただけませんでしょうか。
お金をかけなくてもいいです。
スナックと飲み物(これもスポンサーから出してもらいたい)と、ボランティア歌手の歌
大切なのは、
炎天下の中がんばったボランティア精神のある仲間たちと、大会が成功した喜びを分かち合えること、友達になれること、です。
ぜひご一考ください。
1. 眼施(げんせ):やさしい眼差しを持って人に接する
2. 和顔施(わがんせ):やさしい微笑みをもって人に接する
3. 愛語施(あいごせ):思いやりを持った言葉で人に接する
4. 身施(しんせ):身を持って思いやりを示す
5. 心施(しんせ):心を込めて思いやりを示す
6. 床座施(しょうざせ):人に場所や席を快く譲る
7. 房舎施(ぼうじゃせ):人に宿泊や休憩の場所を快く提供する
「無財の七施」は、人に恵みを与え、その人の心と人生を豊かに幸せに明るくするものです。そして人に与えれば与えるほど、自分の心と人生も豊かに幸せになるものです。決して難しくはない仏教の7つのお布施、是非実践してもらいたいと思います。
でも、「世界の幸せのために私たちができること」となると、もっと考えなくてはいけません。世界の幸せのために、中高生に何ができるか。
先日、ZOOMというオンライン会議システムを使って、参加者の中高生に、世界の幸せや世界の平和のために、私たちに何ができるか、と聞いてみました。
難しい質問だったにもかかわらず、たくさんの意見がでて、とても嬉しくなりました。
- 世界で起きている紛争を自分の問題として考える。
- まず、身の回りの人を幸せにする。困っている人を助ける。挨拶をする。
- 自然や動物を大切にする優しさを持つ。
- 演劇で人を幸せな気持ちにする。
- ゴミ拾いをする。
- 自然資源、水の大切さを意識する。
- 世界のいろいろな人と会話をして理解する。
- 本を書いて、自分の考えを広く伝える。
- 違いを受け入れる。
- 世界の恵まれない人のために募金をする。
などなど、どの生徒も、世界の問題を自分のこととしてとらえてくれています。
次のステップはそれをどう実行するか、です。
次のステップはそれをどう実行するか、です。
毎回そうですが、私のツアーに参加される方々はとても意識が高いです。
シンガポールやビンタンでいろんなプログラムが浮かびました。
今回のツアーからは、中高生はシンガポールで一方的に学ぶだけではなく、自分の力で何か世界の幸せのために何ができるか能動的に動いてもらいたいと思います。
出発まであと10日!とても楽しみになってきました!