シンガポール英語集中講座のすすめ

世界一安全で教育水準の高いシンガポール。成長著しい東南アジアの中心として飛躍的な発展を続けるシンガポールに、ビジネスや観光だけでなくハイレベルな教育を目指して今世界中から多くの人々が集まっています。
シンガポールでの3年間の駐在中、インター校に通った中高生の子どもの英語力を現地の授業についていけるレベルにするために見つけた教育効果の高い語学学校を、帰国後、日本の中高生にも紹介したいと思い短期留学を企画しました。今年はこれまでとは異なるツアーです。英語の勉強は日本からでもできます。次回のツアーのご案内はこちらをご覧ください。

デジタル・ヘロイン:画面(スクリーン)は子どもを中毒にする。


デジタル・ヘロイン:画面(スクリーン)は子どもを中毒(ジャンキー)にする。


スーザン(仮名)は6歳の息子ジョン(仮名)が1年生のときにiPadを買い与えた。「こういうことは人より早く始めたほうがいいかな、と思ったのです」とスーザンはセラピー中に私に語った。ジョンの学校では、iPodの使用が年々早くなっていた。そして、ジョンのテクノロジーの先生は、こうした機器の教育的メリットについて熱心に語っていた。だからスーザンは、読書と野球が好きだった息子に良かれと思って買い与えたのだ。

はじめ、スーザンはジョンに様々な教育ゲームをiPadでさせた。そのうちにジョンはマインクラフトを見つけた。このゲームはテクノロジーの先生が「電子版レゴのようなもの」とお墨付きを与えていたものだ。スーザンは自分が幼かったときにプラスチックのブロックを組み立てるのがどれだけ楽しかったのかを思い出し、息子に午後、マインクラフトをすることを許した。

最初、スーザンは満足していた。息子はこのゲームの立体的な世界をどんどん探検しながら、クリエィティブな遊びに熱中していった。彼女はこのゲームが昔遊んだレゴとは似ていないことに気付くことはなかった。彼女が愛した昔の遊びでは、生き残ったり、次のステージに進んだりするために、動物を殺したり、珍しい鉱石を見つけたりする必要はなかった。でも、ジョンは本当にそのゲームが好きそうだったし、学校にはマインクラフトクラブもあるくらいだから、悪いことなんてないでしょう?

しかし、スーザンは、ジョンの変化を否定できずにいた。彼はゲームに熱中するようになり、野球や読書への興味は薄れ、家の手伝いを嫌がるようになっていた。朝、夢に立方体が出てくると言うこともあった。

心配はしたものの、スーザンは息子の想像力が活性化しているからだろうと考えた。息子の振る舞いが悪くなるにつれ、彼女はゲームを取り上げようとしたが、その度にジョンは癇癪をおこした。そのキレかたがあまりに激しかったために、彼女のほうがいつも折れていた。「これは教育的なんだから」と何度も何度も自分に言い聞かせながら。

ある晩、彼女はとても悪いことが起きていることに気づいた。
「息子の様子を見に、彼の寝室に入ったのです。寝ている時間でした。私はゾッとしました」

スーザンは見たのは、 ベッドの中で明るく光るiPodを血走った目で見つめる息子の姿だった。息子は恍惚状態になっているようだった。彼女は動揺し、息子を何度も揺すりながらやめるように強く言った。彼女はかつては健康的で明るかった小さな男の子が、どうしてここまでこのゲームにのめり込み、病的になってしまったのか理解できなかった。

これこそが、技術系デザイナーやエンジニアなどが、親になると子どものデジタル機器に慎重になるゆえんである。スティーブジョブスが、ローテクな親だったことは有名だし、シリコンバレーの技術系管理職やエンジニアは、子供達をノーテクのワルドルフ(Waldorf)スクールに入れている。グーグルの創始者のセルゲイ・ブリンやラリー・ペイジ、アマゾンを作ったジェフ・ブラゾスやウィキペディアの創始者のジミー・ウェールズはみな、子どもをモンテッソーリスクールに通わせた。

スクリーンの明るい光が子どもに悪い影響を与えそうだということは多くの親が本能的に感じている。デジタル機器を取り上げらた時は極度に激しく怒り、絶えず興奮させてくれる機器の刺激がない時はぼんやりとした時間の長くなる。もっと悪いことは、そういう機器がない時、退屈し、無気力、無関心になってしまうのである。

しかし、我々が考えるよりも、事態は一層深刻なのである。

今では、iPad やスマートフォンやXboxなどがデジタル中毒の原因になることはよく知られている。最近の脳の画像研究でわかってきたことは、それらの機器は影響を及ぼすのは、脳の前頭葉という司令機能で、そこは衝動のコントロールも司っている。同じような影響を与える物質はコカインである。テクノロジーは高度に気分を高揚させるため、快感の神経伝達物質ドーパミンのレベルが上がる。

このためUCLAの神経科学部長のピーター・ワイブロー博士(Dr.Peter Whybrow) は画面を「電子コカイン」と呼び、中国の研究者たちは「デジタル・ヘロイン」と呼ぶ。国防省とアメリカ海軍で中毒の研究をしているアンドリュー・ドアン博士(Dr. Andorew Doan) は、ゲーム中毒の研究をしているが、彼はゲームを始めとする画面テクノロジーを「デジタル麻薬」と呼ぶ。

それは正しい。マインクラフトに夢中の子どもの脳は麻薬を使用した脳に似ている。どうりで止めさせるのが困難で、邪魔された子どもが暴れるわけだ。何百例の症例から、画面を長時間見ることで、うつ症状、不安、攻撃性が高まることがわかっているし、ゲーム中毒者が現実感を失うといったような一種の精神病的な段階に至ることもある。

この15年間、1000人以上もの10代を診察し、私は「1オンス(8g)の予防は1ポンド(453g)の治療に値する」という古い原理が、テク中毒についてはとてもよく当てはまることに気がついた。子どもが一旦テク中毒の一線を越えてしまうと、治療は非常に難しい。ヘロインや覚せい剤の中毒患者の方が、仮想世界に迷い込んだビデオゲーマーや、フェイスブックなどに依存するSNS中毒者よりも治療が容易なほどである。

2013年アメリカ小児科学会の政策声明には、8歳から10歳の子どもが、1日8時間、なんらかのデジタルメディアに接し、、ティーンエイジャーは1日11時間も画面の前で過ごしている、と書かれている。3人に1人の子どもが話し始める前にタブレットかスマートフォンを使っている。また、キンベリー・ヨン博士(Dr. Kimberly Young)「インターネット中毒」には、アメリカでは大学に通う学齢の18%がテク中毒にかかっていると書かれれている。

一旦、重度の中毒になってしまうと、それがテク中毒でも他の中毒でも、治療を始め前にデトックス(毒抜き)をしなくては治療の効果が望めない。テク中毒の場合、完全なるデジタルデトックス、ノーコンピューター、ノースマートフォン、ノータブレットである。強度のデジタルデトックスにはテレビ禁止も含まれる。それを4週間から6週間続ける。興奮した神経系を元の状態に落ち着かせるにはこのくらいの期間が必要だ。しかし、これは現代のようにあちこちに画面がある、テクノロジーにあふれた社会では困難である。薬やアルコールなしでも生きていかれるが、テク中毒者にとって、デジタルの誘惑は随所にある。

それでは、子ども達が一線を越えないようにするためにはどうすればいいか? それは簡単なことではない。

重要なのは、まず、4、5歳から8歳までの子どもを画面にクギ付けにしないことだ。マインクラフトの代わりにレゴ、iPadの代わりに本、TVの代わりに自然やスポーツだ。必要なら、学校に、10歳(12歳という人もいる)まではタブレットやクロームブックを与えないでほしい要求する。

どうして画面を見せないのか、子どもと正直に話し合おう。食卓にはデジタル機器を持ち込まず、子どもと一緒に食事を取ろう。スティーブ・ジョブスがこどもとテク無しディナーを楽しんだように。親が「気晴らし症候群」に陥らないこと。子どもは親の姿から学ぶ。

私は9歳になる自分の双子の息子に、どうしてタブレットやビデオゲームで遊んでもらいたくないのかと正直に話したことがある。私は、そうした機器で遊ぶことが大好きになってしまうと、自分からやめたり自制できなくなってしまうことがあると説明した。お友達が持っているようなマインクラフトなどで画面から離れなくなってしまうと、人生の他の部分に悪影響が出ることがある、野球がしたくなるかもしれない、本を前より読まなくなるかもしれない、科学や自然や工作に興味を失うかもしれない、現実世界の友達とのつながりが弱くなるかもしれない、と話した。すると驚くほど容易に息子達は納得した。長時間、画面を見つめる友達が、まさしくそう変化したのを彼らは先に見ていたのだ。

発達心理学者によると、子どもの健康な成育には、周囲の人たちとの交流、創造的で想像的な遊び、現実や自然の世界とのふれあいや遊びが欠かせない。残念ながら、画面の世界にどっぷりとはまってしまうと、それらの発達のプロセスが阻害される。

子ども達が中毒になりやすいのは、孤独な時、疎外感を感じている時、目標がない時、退屈している時である。そのため、解決策は、子ども達に現実世界で有意義な経験をさせること、生身の人間との関係を持たせることである。クリエイティブな活動に従事し、家族と深く結びついている子どもは、デジタルファンタジーの世界に逃避する可能性が少ない。しかし、どれだけ素晴らしい愛情に満ちたサポートがあろうとも、催眠作用のある画面にクギ付けになったり、中毒症状を経験したりすると、仮想世界に落ちてしまう可能性がある。いずれにせよ、10人に1人は中毒性になる傾向があると言われている。

ついに、私のクライアントのスーザンは、ジョンからタブレットを取り上げた。しかし、それからの道のりは山あり谷あり、挫折の連続だった。

4年後、多くの支援と強化の結果、ジョンの症状は改善した。彼はデスクトップコンピューターを健康的な方法で利用することを学び、生活の中でバランス感も取り戻した。野球チームに属し、中学校には数人の仲よしもいる。しかし彼の母親は今でも、注意深く、積極的に、予防のために、彼のテクノロジー利用を見守り続けている。なぜなら、ちょっとしたすきに再発する恐れがあるからだ。健康的なストレス解消法を確保し、ベッドルームにはコンピューターはおかず、夜はテクノロジーのない食卓で夕食を共に食べる、これらは全て解決法の一部である。

(翻訳:新美真理子  転載自由)


この記事を書いたニコラス・カルダラス博士の本です。


「教育的な」マインクラフトも長時間遊ぶようになると有害です。
特に、4、5歳から8歳にゲームを与えるときは注意する必要がありそうです。
最近のゲームは本当にリアルになってきているので、このくらいの子ども達は現実世界と仮想世界が混ざってしまうかもしれませんし、何より、この時期は社交スキルの基礎を身につける大事な時期だからです。

毎年40人の生徒たちを英語学習のためにシンガポールに引率していますが、普段、画面を見ている時間の長い生徒さんは、外国語で友達を作らせるのに一苦労します。

でも、今年の夏休みから私のプログラムに参加してくれているナンヤン・ポリティクニックのさくらんクラブのお兄さんやお姉さんたちは、アニメやゲームから日本文化のことが好きになった人が多いせいか、そんなシャイな生徒さんたちもすぐに打ち解けてくれます。

2017年 春のシンガポール留学は、楽しい実体験にあふれています。
仮想世界よりもわくわくする世界が待っています。
是非こちらをご覧ください。



シンガポールとアメリカの中高を体験して

シンガポールとアメリカの中高を体験して

大学4年、大学1年、中学1年の息子がいます。
2010年から2013年までをシンガポール、2013年から2016年まで東京、そして2016年からは、三男だけを連れてアメリカに来ています。

シンガポールのインター校(IB中学高校を2校経験)、アメリカの現地校(非IB校) 日本の私立中高一貫校を比較してみようと思います。 すっごく長文になってしまいました。興味のある方のみお読みください。

シンガポールのIB校

長男はAustralian International School in Singapore に高校卒業までの4年間通いました。この学校を選んだ理由は、日本人が少なかったこと、1月始まりで、学年を3ヶ月あげてくれたこと、スポーツが得意な長男にのびのびした校風があっていると考えたからです。とてもいい選択だったと思います。学校の指導力が非常に高く、中学時代の落ちこぼれが高3のIBで38点(45点満点 世界平均は30点前後)を取ることができ、中学時代には無理と言われた大学に進学でき、今年、希望の企業から内定ももらえました。シンガポールのIBスコアは世界的に見てもトップです。

次男は中1をはAustralian International School in Singapore(AISS) 、数学が物足りなくて、中2と中3をシンガポールのSt Joseph Institute International(SJII) に通いました。

IB校が良かった点は
勉強の内容が面白いことです。表面的な暗記は少なく、とにかく答えが簡単に出ないような問題を考えさせて悩ませます。今の時代、スマホですぐに答えが出るようなことを記憶させるだけでは意味がないことは教師も生徒もわかっています。

「大変だけど面白い」それがIBです。

中学のMYP(中学プログラム)は主に考え方や学び方を学び、高校のDP(ディプロマプログラム)では一気に内容が高度になります。IBDPはハードですが、深く学ぶので驚くほど大人になります。

特に良かったのが日本語A(母国語)です。本をボロボロになるまで読み、行間を読み、考え悩む息子は、哲学者になっちゃうんじゃないかと思われました。(その後、日本の大学に進学し、フツーに戻ってしまいましたが)

 長男の学年で日本語A(母国語)のHL(ハイヤーレベル)を取ったのは長男だけだったので、日本語だけは、オンラインで受講しました。その時、息子を指導してくださり、最高点の7点を取らせてくださった鈴木先生は今、GLICCという学校を開かれています。悩むことで脳のコアが鍛えられると思っている私は、帰国後は三男をここに通わせたいと思っています。願わくば、大学入試が、思考力、論述力を問うものに変わっていてくれると嬉しいです。

もう一ついい点は、パソコンに強くなる点です。
長男が、私の留学説明会で、IB日本語Aについてプレゼンした時のスライドがこちらです。1時間足らずで作っていました。高校のIBでしょっちゅうプレゼンをしていた長男は「パワポなんて古いよ」と言っていました。パソコンの授業なんてしなくても、中高校生にプレゼンの宿題を与えれば、遊びながらいろんなソフトを使いこなしていきます。ちなみに息子たちが通ったIB校は両校とも、一人一台、ノートパソコンを持ちます。日本に帰国した時、日本の大学1年生が、「エクセル?できません。LINEだけです」というのを聞いてとても驚いたのを覚えています。
でも、次男は日本の高校に通った3年間、パソコンを使った宿題はほとんどありませんでした。パソコン=ゲーム=悪 ではないと思います。すべての家にノートブックが買えるわけではない、というご意見もあるでしょうが、最近の若者はスマホでもレポートがかけますし、学校のコンピュータールームやネットカフェ、図書館など端末ならどこにでもあるのではないでしょうか。もちろん、ローテクの手で書く事も大切です。夏休みの自由研究のプレゼンをパソコンで作ったら加点、というくらいでいいかもしれません。

IBでは、先生も学習者として生徒と共に学びます。
「IB校では教え方が毎回違ったのに、日本はいつも同じ教え方」と息子がぼやいていました。どんどん新しい技術が生まれる今、先生も学び続ける必要があります。

次男が中2中3で学んだSJIIの数学の一番上のクラス(4段階に分かれていました)では、一人一人に端末が渡され、問題が渡されるとクラスの全員がスピードと精度を競いあいます。これはゲーム感覚満載で、この年代の男の子にはたまらなく楽しいものでした。

歴史の授業。
質問から始まります。
印象に残っているのは、「なぜ、ヒトラーが台頭したのか」この切り口から第二次世界大戦を学びました。
時代背景、その時代の人々の生活や心情、国際関係、きっかけとなるような様々な事件など、あらゆる角度から調べて答えを導き出していきます。
私がトランプ氏が当選したことを憂いているのはこの時学んだためです。排外的な風潮はいつの時代も非常に危険です。私が今年最もショックを受けたこの記事を読んでいただければ民族紛争の恐ろしさがよくわかります。

IBでは、レポートにも得点が1点から7点(特に優秀)がつきます。
知識を羅列しただけでは4点くらいしかとれません。
先生が「ひえー、素晴らしい調査と論理性と洞察、こりゃ参りました〜」と尻尾を巻くようなレポートだけが7点をもらえます。
 詳しくはこの資料の10ページぐらいに英語で書いてあります。

次男が中2の時に学んだ、「日本がどうしてシンガポールまで攻めてきたのか」という授業も印象的でした。
私が学校の面談で(前述のIB2校では、すべての教科の先生と5分ずつ面談できました。日本の中高では担任とだけでした)、日本人の視点から歴史のリサーチをしたい、そうすることで息子はより授業に貢献できるし授業も重層的になり授業の質も上がるだろう、と申し出たところ、そこは素晴らしいIB校。時々、日本人の立場からリサーチすることを全員にさせてくれました。

たとえば、
「あなたは山下奉文司令官の下で働く日本軍の一員です。日本の大本営にマレー作戦の進行状況を日々報告しなさい。」と言ったように。

また、
「あなたはシンガポールの市民です。日本兵が上陸してきた時に見たこと、感じたことを書きなさい」と言ったような宿題もありました。リサーチをしながら辛くなってしような、忘れられない宿題でした。
それまで、私にとって歴史とは事実と流れを学ぶだけのものでした。でも、次男のIB歴史を手伝うことで、その時代に生きた人に想いを馳せ、その時代の人になることを学びました。歴史観や他人を思う心が養われたと思います。

誤解している人が多いと思うのですが、IBは英語を学ぶ教育ではありません。高度な内容を調査し、議論し、論述するので、私は母国語で学んだ方がいいと思います。
いまや日本語でIBが学べるのですから、日本で日本語IB校が増えることを切に願っています。

IB校の認定を受けるためには、学校の施設や教師陣の質の向上などIB組織委員会の基準を満たさねばならず準備には数年かかります。簡単なことではなくお金もかかります。
最終試験であるIBDPの問題は非常に難しく、その高度なレベルゆえ、トップ校が対象になると思います。ただ、現状では、偏差値の高い学校は、大学入試の結果を出すことを多かれ少なかれ意識せざるを得ないので、大学入試が変わらなければ、日本の教育は変わらないでしょう。
日本でIB校が増えない理由はこのあたりにあると思っています。

シンガポールでは、特にインターナショナルスクールでは、学費が高くてもIB校が選ばれる傾向があり、多くの学校がIB校になりました。(ローカル校は超トップ校を除いてIBは採用されておらず、イギリスのOレベルやAレベルといった従来型の教育方式を取っています。トップレベルの学生には答えのない問題を解決できるリーダーシップを身につけさせ、その下の人たちは実直に働く勤勉さを身につけさせる、といった国策かもしれません。)

日本でも(学費が少しぐらい高くても)IB校で子どもを学ばせたい、と保護者が声高に叫べば、そして、大学もIBで学んだ生徒を積極的に受け入れたいという姿勢を見せれば、IB認定校が増えるのではないかと思います。

2020年、センター試験が廃止され、大学入試は多角的総合的に生徒を選抜する時代に入ります。IB教育は最終試験の他に、2年間のテストや提出物などが全て総合的に評価されるので、こうした新しい大学入試選抜制度にあっていると思います。

IB教育は全人教育であることも忘れてはなりません。
CASといって、「創造性、活動、奉仕」をする事が定められています。勉強ばかりではないのです。長男は芸術活動、運動、ボランティアをしていました。指導の手引きはこちらです。様々な学校がこういう指導を始めていますが、やはり入試に評価されるというのは嬉しいものです。

このブログでは何度も書いていますが、 IBが提唱する10の学習者像は実に素晴らしい。これからの教育で伸ばすべき能力です。我が子や参加生徒の教育に迷った時、私はいつもこれを思い返します。

アメリカの現地校のすぐれた点について


現在三男が通っている公立校には素晴らしいシステムがあります。
これは、海外で子育てをしている人のブログでもよく書かれていることですが、毎日のように宿題や小テストがあり、出席状況や成績(教科別に、その日のテストの結果と、その学期中の平均スコア)がその日か遅くても翌日のうちに、学校から連絡システム(MoodleやSkyward)で、親や子どもにメールなどで届けられるのです。

このシステムは親からすると本当にありがたいです。日本のように試験前だけ勉強をするのではなく、日々の規則正しい勉強の習慣がつきますし、自分の子どもがいつどの教科でつまづいているのかがすぐにわかるからです。
中高生にありがちな「宿題をやったふりをして実際にはやっていない」は通用しません。
成績が下がれば、その時点で親も子どもも生活を見直すことができます。
成績がいいうちは、子どもに好きなことをさせてあげられます。
親と学校が一緒に子どもを見守ることができるのです。
日本のように、学期末に結果が出た時には取り返しがつかなくなっているといったようなこともなく、親が不安になることもありません。
是非、日本にも入れてもらいたいシステムです。
IBよりずっと簡単だと思います。

息子の学校は、IB校ではないのと、息子はまだESLを抜けたばかりで基礎的なことを学ぶクラスにいるので勉強の内容は従来型です。学んで覚えてテストを受けるの繰り返しです。

英語、数学、理科、社会の4教科は、アカデミック(標準クラス)、AP(Advanced Placement 発展クラス)、GT(Gift and Talented 才能のある優秀な生徒向けクラス)の3段階に分かれています。私の息子は、数学以外は標準クラスなので、宿題やテストが基本的な問題なのですが、たまに、GTの問題を目にすると、思考力を試される記述の問題が多いなぁと驚かされます。きっとそのレベルの生徒にはIB的なアプローチが求められているのでしょう。

アメリカでは、上記の主要な4教科は必須なのですが、その他は選択教科です。
音楽や体育ディベートやコンピューターや外国語などが2つ選べます。そして、すべての教科が毎日あります。中学2年生の時間割は月曜から金曜日まで8時限あり毎日同じです。
たとえばこんな感じです。

1限目 08:30 - 09:16 (英語と文学)
2限目 09:21 - 10:07 (英語と文学)
3限目 10:12 - 10:58 (数学)
4限目 11:03 - 11:49 (演劇 選択授業)
昼食 11:54 - 12:23
5限目 12:28 - 01:14 (体育 選択授業)
学活  01:19 - 01:47 (学級活動 宿題などをやることもできる) 
7限目 01:52 - 02:38 (理科)
8限目 02:44 - 03:30 (社会)

5分間の間に生徒たちは慌ただしく、教室を移動します。(クラスに遅れると親に連絡がきます)

1時限目の前と放課後には、チュートリアルといって、希望者は週に1−2回、先生の教室で補習をしてもらえます。無料なのでできるだけ行かせています。

さて、日本。

長男と次男の通った中高一貫校は、校則が厳しく、(ありがたいことに携帯電話の持ち込み禁止)、先生の面倒見がよくて、部活も熱心な、伝統的な進学校でした。

日本の教育の私が好きな点は「部活」です。
息子たちは、顧問の先生から、先輩から、同期や後輩から、そして辛い練習を乗り越えながら、どれほど多くのことを学んだことでしょう。部活の顧問の先生方の負担を考えると、外部のコーチに頼むか、先生に報酬を払うかという現実的なところに来ていると思います。

次に素晴らしいのは「給食」やお弁当
アメリカのランチは栄養がとても偏っています。ですから日本人は大抵お弁当を持って行っています。日本の給食は本当に素晴らしい!!!! 食育を兼ねています。

また、文化祭や体育祭を生徒たちで作るのもいいですね。
私は、愛知教育大学附属名古屋中学校に通ったのですが、文化祭に毎年テーマがあり、(今もそうなのでしょうか)1年生の時は「愛」でした。
中一が「愛とはなにか?」について、毎日議論するのです。友情との違い、無償の愛など、白熱しすぎて泣いちゃう子もいたほどです(私?)
その時、担任の長谷先生がぽそっと紹介してくれた灰谷健次郎の詩は、その後の私に大きな影響を与え続けています。

日本の中高はいいところがいっぱいなのですが問題もあります。

その一つが、勉強の内容が私が30年前に学んだのと教科書の内容が驚くほど変わらないことです。これはこの学校に限りません。皆さんもお子さんの教科書を見てみてください。懐かしいほど昔と似ていませんか?山川の世界史を見ると懐かしさを覚えます。 
この方のIB校のレポートは、IB校の新しい教育内容をとてもわかりやすく説明してくれています。)

私が見たアメリカやシンガポールの高校生の教科書は、昔のものとはくらべものにならないほど新しく、難しいものでした。時代に必要な知識を時代にあった方法で教えてもらいたいものです。ちなみにシンガポールの学校では中学から関数電卓を使っています。アメリカの学校ではまだ使っていません。

私は暗記を全く否定しているわけではありません。たしかに若いうちに暗記はしたほうがいいとは思います。私も自分の生徒たちには英単語をたくさん覚えさせています。

教育現場で働いているわけでもないのに教育を語るのは難しいです。でも、いろいろな学校を深く観察してきた親の立場から書かせてもらいました。

でも、アメリカから何かいい情報ありましたら、またシェアしていきますね。
先日行われた、都立国際高校IBコースの説明会

2017年 春のシンガポール留学 実施します!

2017年の春は私がアメリカから行かれないので、引率者を募集したところ、4名からのお問い合わせがあり、今回は年下ですが私がとても尊敬しているInternational Women's Club JAPANの代表理事の竹村真紀子さんに引率していただくことになりました。

もと留学カウンセラー、シンガポールに在住経験があり、英語も堪能、二人の男子の母親で、今は毎週のように国際教育を目的とした教育イベントを開催している企画力、段取り力、教育力が抜群のスーパーウーマンです。

2017年春も実施できるとシンガポール側に連絡したら、学校も旅行会社もホームスティ先も現地の学生も大喜び! 日本の生徒たちは礼儀正しく、向学心もあるからでしょう。

2年前に一緒にツアーを行ったタイのツアーグループが加わる予定です。(ただし、今年の春、タイは催行最低人数を集めることができなかったので確定ではありません。)

そして、来年の春休みは、ナンヤンポリテクニック(16歳から20歳くらいの生徒が通う高等学校)の春休みとしっかりと重なります。さくらんクラブという日本文化サークルのメンバーがスタンバイしてくれています。この夏、初めて手伝ってもらいましたが、本当によく生徒の面倒を見てくれて大助かりでした。今度はそれをもっと発展させたプログラムを作ります。
例えば、小さなグループを作って、1日、科学館や動物園を回るなんてどうでしょう。
ワークシートを持って一緒に謎解きをしながら回れば英語を使いながら、楽しく学べますよね。教室の授業とは違った学習効果があると思います。

細かなスケジュールは、参加者のプロフィールやタイや現地の状況を決めて微調整します。内容はこれまでと大体同じです。

期間 2017年3月24日(金)夜 から4月5日(水)朝
料金 278,000円+航空運賃 (12月15日までにお申し込みの方は8000円の早割)
内容 
シンガポール留学には、5つの目的があります。 英語・歴史・異文化・教育・友達作り
詳しくはこちらをお読みください。

文法、読解、英作文を中心とした英語授業
歴史、異文化を学ぶガイド付きツアー
シンガポール人宅でのホームスティ(プール テニスコート付き)
現地の学生との交流
ユニバーサル・スタジオ、セントーサ1日パス、Wild Wild Wetなどで日本にはないアトラクションを体験しながら、経験値を高める機会がぎっしりと詰まったツアーです。
2016年夏ツアー シンガポールフライヤー(観覧車)

詳しい情報はこちら
これまでの参加者の感想をこちらに載せました。

お問い合わせはこちらまで。2016年12月15日までのお申し込みには早割があります。

2017年 春のシンガポール留学の引率者募集

募集締め切りのお知らせ

おかげさまで、2017年春休みは、素晴らしい方に引率していただけることになりました。
詳しくはこちらをご覧ください。






シンガポールで見つけた格言


生徒たちが勉強している教室の廊下で上のような格言を見つけました。

もし君に学ぶ意欲がないならば、誰も君を救えない
もし君が学ぶと決意したならば、誰も君を止められない

本当に真実だと思います。

インドや中国シンガポールの親たちと話していると当たり前のように「教育が一番大事」という言葉が出てきます。
日本はどうでしょうか。



シンガポール留学(引率付き)終了しました。

2週間のシンガポール留学 無事終了。
今回は、ナンヤンポリテクニックの「さくらんクラブ」の生徒たちがほぼ毎日のように、放課後の活動に付き合ってくれたおかげで、これまで以上にいい留学になりました。

17歳から22歳くらいの学生たちが学んでいることのレベルの高さを見て私も驚きましたし、きっと日本の生徒たちも感じることがあったと思います。

英検2級クラスは一番人気のダリル先生が英作文を見てくれました。
英検準1級準備クラスは2つに分かれ、息子のクラスでは読解60ページ 語彙50ページ、英作文10ページ進んでいました。もらったプリントの束は厚さ2センチ以上になります。
もう一つの高校生のクラスも生徒たちは夜遅くまで、そして終わらない時は朝早くから宿題をしていました。11月に朗報が聞かれるといいです。

今回は私も二人の高校生とホームスティをしました。
ペラナカンのホストマザーが作ってくれるご飯が毎日本当に種類豊富で、アジアはいいなぁって思いました。(今住むアメリカはその点は劣っています)。フードコートで食べるローカルフードも大好きですが、家庭料理は脂っこさが控えめであと1年くらい泊まりたい気分でした。毎日いろいろなことを話し合いました。話し足りないくらいでした。

シンガポールの学生たちは本当に礼儀正しく優しくて、私が朝6時発の便で発つと知ると空港に泊まって見送るというのでびっくり。
最終日のホテルには大きなリビングルームが付いていたので一緒に泊まってもらい、そしてそこでみんなでボーリングに行ったり、トランプをしたりしていました。日本式の「大貧民」とシンガポール式の「大貧民」はちょっとルールが違いますが、互いに教えあって遊んでいました。
最初は聞き取れなかった日本の生徒たちが、数時間のうちにみるみる私が聞き取れないような言葉も聞き取れるようになっていくのを見て、若い子の耳っていいなぁって思いました。
兵役について話したり、日本のアニメやゲームの良さについて話してもらったりしました。私自身、アニメやゲームは苦手分野ですが、こんなにも多くのアジアの学生を魅了しているのには敬意を払います。霊夢ちゃん、がんばって!

成田で飛行機を乗り継ぎ、ヒューストンへ。
日本にいる家族や友達に会えずに寂しい思いをしながらアメリカに入国しましたが、家に帰るとオリンピックの様々な競技が時差もなく生放送でたくさん見られることが判明。

女子バスケット 頭一つ分大きなベラルーシの選手たちを相手に逆転逆転の手に汗握る勝負でついに勝利!泣けました!

水球 ギリシャ相手に白熱の試合展開。1点差で負けてしまいましたが、練習のきつさを聞き知っているだけにこれも感涙。

水泳  萩野選手の400米メドレーの金メダルはきっと日本でも見られたでしょうが、アメリカでも日本の水泳の技術の高さは大絶賛です。

本当に日本の選手たち頑張っています。

私も頑張ろう





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