シンガポール英語集中講座のすすめ

世界一安全で教育水準の高いシンガポール。成長著しい東南アジアの中心として飛躍的な発展を続けるシンガポールに、ビジネスや観光だけでなくハイレベルな教育を目指して今世界中から多くの人々が集まっています。
シンガポールでの3年間の駐在中、インター校に通った中高生の子どもの英語力を現地の授業についていけるレベルにするために見つけた教育効果の高い語学学校を、帰国後、日本の中高生にも紹介したいと思い短期留学を企画しました。今年はこれまでとは異なるツアーです。英語の勉強は日本からでもできます。次回のツアーのご案内はこちらをご覧ください。

使える英語力を身につけさせたい

World Scholar's Cupの決勝大会に出場している三男から、今年のエッセーやディベートのテーマが送られてきました。

全ての参加者が同じ問題を議論するわけではないのですが、今後、参加を検討している人、考える力を育みたい先生や保護者の方の参考になると思うのでここに掲載します。

今年のテーマは

    2019: A World on the Margins(端っこに追いやられた世界)

    • Special Area - Unsolved Mysteries (スペシャル部門:解決されていないミステリー)
    • History - Neglected Histories (歴史:無視された人たちの歴史)
    • Social Studies - On the Edge of Society(社会:周辺の社会)
    • Science - Enabling Technologies(科学:なにかを可能にする技術)
    • Art & Music - Louder than Words(芸術&音楽 言葉より声高に)
    • Literature - Voices from the Margins (文学:周辺からの声)

[エッセイ] 
・あるアーティストになりきってください。あなたの友人が「あなたのアートは意味がない(pointlessだ)」と言いました。あなたは誰ですか?そしてどのように返答しますか?(アート)

・2019年の歴史をあなたの国はどのように伝えますか?またそれは他の国とどのように違いますか?(歴史)

・端に追いやられたコミュニティが反乱を起こすべきなのはいつですか?(社会)

・「吟味されざる生に生きる価値なし」(スペシャル部門)
[ディベート] (YESかNOに分けられ 1人4分間話す)
・歴史の教科書に出てくる人物の子孫はそこに書かれて入ることを編集する権利を有するべきである。

・会社のCEOは慈悲(philanthropy)の科目をとることを強制されるべきである。

・全てに生徒にチャンスを与えるためWSCの決勝大会は多くの場所で行われるべきである。

三男は、
「とにかく楽しかった!!!」

と言っています。

まるでIB(国際バカロレア)のような問題。
私たちは答えのない問題を考えるのが好きです。

今、世界は答えのない問題で溢れています。
そこで求められる能力は、
「仲間と力を合わせて、自分たちで調べて考えて、答えを導き出す力」ではないでしょうか。

世界の教育はとっくにそういう人材育成にシフトしています。



今、日本の教育現場で起こっていることーーAI先生は何を変えたのか The bridge 2019.11.12

にわかりやすく書かれています。

引用します。

「私たちが日々愛用しているスマートフォンは、150年前は「ベル電話」でした。自動車は「人力車」でした。明治以来の150年間であらゆるものが大きく変わりました。
ところが日本の教育はどうでしょうか?
教室で黒板を背にした一人の先生の話を何十人もの生徒が黙々と聞く光景は、150年前と何ら変わっていません。




atama-plus.png
明治・大正前期の授業風景(津島市立図書館寄贈)

教育の大きな役割は、社会で活躍する人材を育成することです。150年前に最先端の職場だった富岡製糸場では、マニュアル通りにきちんとミスなく仕事をこなす人が活躍していました。
現在の最先端企業、例えばGoogleでは多様な価値観を持つ人たちと協業しながら新しい価値を生み出すような人が活躍しています。これからの社会で活躍する人材に求められるのは、いわゆる数学力、英語力、国語力といった「基礎学力」に加えて、コミュニケーション力や自己表現力といった「社会でいきる力」の両方が必要です
しかし、「基礎学力」の習得にほとんどの時間を費やしているのが今の日本の教育の現状です。
15歳時の学力を測る国際学力調査(PISA)では、日本は常に上位に位置しており、「日本は教育先進国だ」と言われがちですが、本当でしょうか?
今、海外の教育は大きく変わりつつあります。たとえば、国際学力調査で下位に位置するブラジル。私が訪れたサンパウロ市郊外の普通の公立学校では、当たり前のようにテクノロジーを活用して基礎学力を効率的に習得したり、一方通行の座学ではないグループディスカッションを行いながら「社会でいきる力」を育んだりしていました。
国際学力調査の結果はさておき、これからの社会で必要な力を習得する教育という意味では、実は日本は教育後進国になっているのかもしれません。」
(引用終わり)


私が入試改革延期に反対する理由はそこです。

これから5年間、また、「読む」と「聞く」だけの問題です。
書くテスト(自由英作文)をなくせば、授業から、自由に書く授業がなくなります。考える能力が育まれません。
話すテストをなくせば、議論する力もつきません。

(入試問題に関係なく、4技能を育ててくれる21世紀型教育をしてくださる学校は別ですが)

私たちは
「6年も勉強するのだから、中高で使える英語を身につけさせてくれー」と主張すべきなのです。
国語も数学も世界トップレベルの教育大国なのに、なぜ英語が最低レベルなんだーって叫ぶべきなのです。
なんでも極められる日本人の特性を生かして、英語も他国に引けを取りたくなーい、って思いません?

問題を洗い出して、改善していくべきなのです。

私は、春と夏のシンガポール・インドネシア留学を通じて、生徒たちに「使える英語」とは何かを体感してもらっています。

11月17日(日)8時からZOOMで留学説明会を開きます。
留学に興味のある人もない人も、つかえる英語力のつけ方の話もしますので、ぜひいらしてください。



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